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療育って意味あるの?娘の障害を受容しない夫に、妻の孤独は深まって…【マンガ発達障害の子どもと私たち/りん編1話】

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障害への対応をめぐってすれ違う夫婦……新章「りん編」がスタート


子どもの幸せを願うのは同じなのに、子どもの発達や障害への対応を巡って、夫婦の意見が食い違う……そんなこともあるのではないでしょうか。
支援が必要と感じる母と、成長を信じる父——。価値観や期待が異なることで、すれ違いが生まれることも。
セミフィクションマンガ「発達障害の子どもと私たち」、今回から始まる「りん編」は、発達ナビユーザーの実際の体験談です。

自閉症・情緒特別支援学級在籍している小学6年生の娘。「娘に障害があるとレッテルを貼っているのは君」という夫の言葉に私は——

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子どもの障害について夫婦ですれ違い、孤独は深まる


保育園の先生から勧められたこともあり、りんさんの発達相談を受けた母。中度知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)の傾向を指摘されました。母は支援を受けたいと考えますが、父は「療育って意味あるの?」「大きくなればできるようになるだろ」と理解してくれず……。
一人で抱え込む母。
夫婦のすれ違いは、この先どうなっていくのでしょうか。

次回、第2話「就学を前に夫は「特別扱いは必要ない」と言い出して…。自閉症娘に必要な支援をめぐってすれ違う私たち【マンガ発達障害の子どもと私たち/りん編2話】」は6月26日(木)に公開予定です。
お楽しみに。

イラスト/志士ノまる

(監修:井上先生より)
りんさんのお話のように、パートナー間で発達の遅れの認識や診断名や療育への理解に食い違いが見られることは多いように思います。2人だけでそのギャップを埋めようと頑張りすぎたり、諦めてワンオペになってしまうことは、孤立感を深め非常につらい状況になられたのではないでしょうか。ギャップの解消には、時間が必要なことも多いと思います。再受診には夫婦で行くなど、あいだに人を介していくのもひとつの方法かもしれません。


(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。

神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。

知的発達症
知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。


ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。

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