【マンガ全話公開】「発達障害の子どもと私たち」りん編まとめ読み!気になる中学進学の後日談も
体験談をもとに作られたマンガ「発達障害の子どもと私たち」
発達ナビに寄せられたユーザーのリアルな体験談をもとに誕生したマンガシリーズ「発達障害の子どもと私たち」。
今回は、その中でも大きな反響を呼んだりん編の完結を記念して、全5話を一挙に振り返ります。りんさんと家族が歩んできた日々の記録を、ぜひ改めてご覧ください。
さらに、完結編では描ききれなかったその後の物語も初公開!中学校へと進学したりんさんや家族の、あたらしい日常と変化をお届けします。これまで応援してくださった皆さまにも、はじめて読む方も、どうぞ最後までご覧ください。
娘の障害を受容しない夫。孤独を抱える妻、そして中学受験へ……「発達障害の子どもと私たち」りん編1話~5話まで
不登校、学習の壁・転籍、そして障害理解……「はるき編」「みき編」「アキラ編」もまとめ読み!
子どもの発達にまつわる悩みや葛藤は、家庭によってさまざまです。不登校に親子で向き合い続けた「はるき編」、学習面のつまずきと転籍という決断に揺れた「みき編」、そして障害への理解と他者との関わりを模索した「アキラ編」。それぞれの家族が直面した現実と、その中で見つけた希望や気づきを描いた3つのストーリーを、今回まとめてご紹介します。
「自分と似ているかも」「こんな選択肢もあるんだ」と感じていただける場面が、きっとあるはずです。ぜひあわせてご覧ください。
続いてりん編のその後、エピローグをお届けます。
中学校へ進学したりんさんは?5話の続きのエピソードを初公開!
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中学校へ進学したりんさんは?5話の続きのエピソードを初公開!
中学生になったりんさんは、通常学級に在籍しながら通級指導教室にも通い、自分なりのペースで学校生活を送っています。生き物が好きだったりんさんが「室内だから」と選んだ卓球部での新たな挑戦や、友だちとの距離感に悩む姿など、成長とともに日常も変化しているようです。
心配なこともありますが、夫婦でりんさんの様子を見守っていけるようになっていることが印象的ではないでしょうか。これからも家族で支え合いながら、一歩ずつ前に進んでいけそうですね。
イラスト/志士ノまる
(監修:井上先生より)
子どもの成長だけでなく、大人も母親として父親として成長していくという過程がほほえましく描かれていたと思います。
お母さんがお父さんに子どもが努力していくプロセスをスモールステップの動画、写真として見せたことも親同士の共通理解に繋がったのではないでしょうか。最後の場面でのお父さんの「必要になったら、通級の先生に相談してみよう」という言葉が印象的でした。子育ての中で困った時に他者に相談するというのは、簡単なようで大きなハードルだと思います。そんな言葉がお父さんから自然に出るようになり、母親として父親がより頼れる存在に見えてきたのでしょうか。
(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
知的発達症
知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。
ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。