【体験談まとめ】迷いの中決めた知的障害息子の進路。18歳からの「就労移行支援」のリアルと就職までの全プロセス
「就労移行支援」とは?
就労移行支援とは、障害のある人を対象に、一般企業へ就職するための訓練や就職活動自体へのサポートを提供しているサービスのこと。
今回は、知的障害(知的発達症)のある息子さんを持つ立石美津子さんの実体験(連載全6回)をもとに、「就労移行支援」を活用した未来の切り拓き方を整理します。
「就労移行支援」とは、この連載の鍵となるサービスで、筆者の立石さんの息子さんは、特別支援学校高等部を卒業後、一般企業での就労をするまでの3年間、通所しました。
対象:一般企業への就職を目指す、65歳未満の障害のある方
期間:原則2年間(最大12ヶ月の延長あり)
内容:職業訓練、面接対策、職場実習、就職後の定着支援など
親子で歩む「就労」への6つのステップ
立石さんの体験に基づき、お子さんが就労を目指す時に保護者が押さえておくべきポイントをステップ形式でまとめました。コラムと共にご覧ください。
18歳以降の進路は一つではありません。「就労移行支援」という制度を知ることで、立石さんは息子さんの「企業への就職」という可能性を信じることができました。まずは一人で悩まず学校や専門機関に相談し、情報収集を始めることが「希望」への第一歩です。
特別支援学校高等部では、卒業後の進路を考えるため、企業や施設での実習を行います。一般企業や福祉的就労といったカテゴリーにこだわるより、本人の特性に合った進路を選ぶことを心がけましょう。
「就労移行支援」や「就労継続支援」の支援内容や方針は、事業所によって千差万別です。住民票がある自治体だけでなく、ほかの市区町村や他県の事業所であっても利用できるため、わが子のニーズに合った最適な場所を納得いくまで探してみることが大切です。
就労移行支援では、挨拶、時間管理、PCスキルなど、職業準備の基礎を一つずつ積み上げていきます。訓練での失敗は「必要な経験」です。「なぜできないのか」ではなく「障害特性を理解した上で、どう工夫すればできるか」という視点で、支援員と共に解決策を探りましょう。
不安な点は、利用前にクリアにしておきましょう。
期間:原則2年ですが、状況により延長も。
料金:世帯収入(本人と配偶者)により異なりますが、無料のケースも多いです。特徴:集団生活への慣れが必要ですが、企業とのマッチングなど手厚い支援が受けられます。 疑問点は遠慮なく事業所スタッフに質問し、不安を解消しておきましょう。
就労移行支援を卒業した後も、「障害者就業・生活支援センター(なかぽつ)」などと連携し、継続的なサポートを受けることが重要です。職場での悩みや生活面の相談ができる場所があることが、長く安心して働くための基盤となります。
障害があるわが子の就労に向けて最も大切なこと
ご家族において最も大切にしたいスタンスは、焦らず、お子さんのペースで進むこと。そして、すべてを家庭だけで抱え込まず、就労移行支援事業所や支援センターといった「プロのチーム」を味方につけることです。
この連載から見えてきたのは、「適切な支援があれば、壁は乗り越えられる」ということです。お住まいの地域の「障害者就業・生活支援センター」や「就労移行支援事業所」がどこにあるか、インターネットで検索して具体的な場所を知るだけでも、漠然とした不安が少し解消されるのではないでしょうか。支援機関と連携しながら、一歩ずつ進んでいってくださいね。
※この記事は、AIの支援を受けて作成されました。記事の公開にあたっては、発達ナビ編集部が編集・校正・校閲を行っています。
(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
知的発達症
知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。
ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。