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【発達障害と高校受験】特別支援学級から普通科高校に進学!?学習の遅れを乗り越え、マンツーマン指導で自信を掴んだ1年間【読者体験談】

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「みんなと同じになりたい」でも勉強は苦手。悩みを抱えた特別支援学級での中学校生活


  • 特別支援学級在籍で学力の遅れがある子どもが、中1数学まで追いついた経緯
  • 一斉指示が苦手な子どもに対する、個別指導塾の具体的な教え方
  • 「勉強が分かる」という自信が、登校渋りの解消につながった実例
  • 「普通科に行きたい」という高い目標に対する親と塾の向き合い方


息子は14歳。ASD(自閉スペクトラム症)があり、小学校から中学校までは自閉症・情緒障害特別支援学級に在籍してきました。性格はとても真面目で優しく、「自分も定型発達の友だちのように振る舞いたい」と強く思うタイプで、積極的にコミュニケーションをとろうとします。

ただ、学習は中学に入っても小学校低学年レベル。家庭学習も、基本的には私が教える形でしたが、私でも説明が難しい場面では動画に頼り、それでも理解が追いつかないこともありました。一方で、息子自身は「自分は遅れている」という自覚はなし。どうすればいいのか悩みの種でした。そんな中、小6の頃にハマっていたバンドがきっかけで、“普通科高校への憧れ”を抱き始めた息子。
中学でも自閉症・情緒障害特別支援学級に進みましたが、普通科高校を目指し続けていました。

「ここなら合うかもしれない」特別支援学級の子を対象とした塾との出会いが転機に


転機は、知り合いのお子さんが通っていた塾を知ったことでした。その塾は、特別支援学級に在籍する子を対象としており、息子の特性に合うのではと感じて迷わず入塾を決めました。授業はほぼマンツーマン。息子は一斉指示を聞くのが苦手なので、「自分だけに話しかけられる」環境が非常に合っていたようです。

【発達障害と高校受験】特別支援学級から普通科高校に進学!?学習の遅れを乗り越え、マンツーマン指導で自信を掴んだ1年間【読者体験談】

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先生方は、息子が理解しにくい箇所を何度も繰り返し、言葉だけでなく図を使って丁寧に説明してくれています。息子自身も、「分かるまで教えてくれる」ことが安心感につながっているようでした。

塾に通い始めてから、家庭での学習態度が明らかに変わりました。
以前は、私がそばにいないと学習が進まなかったのに、塾の宿題やテスト勉強に自分から取り組む姿が増えていったのです。理解できることが増えたことで、勉強は“やらされるもの”ではなく、“できるとうれしいもの”へと変わり始めたように感じました。

「中1の数学が解けた!」大きな成果が息子の日常を変えた


何よりも驚いたのは、学習の成果です。
小学校低学年レベルからのスタートだった息子が、今では中1の数学まで解けるようになりました。そのときの息子はとても嬉しそうでした。今でもその表情が忘れられません!

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また、この変化は学校生活にも表れました。中1の頃に少しあった行き渋りが、今ではほとんど見られなくなったのです。自信がついたことで、日常の過ごし方そのものが安定したのだと思います。
机に向かう時間が増え、勉強に向き合うときの表情も明るい。「やる気に満ちている」息子の姿を見て胸が熱くなりました。

「普通科高校に行きたい」といっても息子の学力を考えると簡単な道ではありません。しかし塾の先生方はその気持ちを否定せず、しっかりと寄り添ってくれました。通常の学習指導に加えて、面接や小論文対策までサポートしてくださります。私は授業の様子を直接見ているわけではありませんが、帰宅した息子の表情から、先生が共感を大切にしながら自信を育ててくれていることが伝わってきました。

叶うか分からなくても「子どもの力を信じる」。それが今の私にできること


通塾して良かったと感じる一番の理由は、息子自身が“自信を得たこと”です。普通科高校への進学が実現するかどうかはまだ分かりません。
それでも、「子どもの力を信じて、親はサポートする」今はその気持ちを大切に、息子の挑戦を見守っています。
同じように特別支援学級に在籍しながら進路を考えているご家庭に、少しでも参考になれば幸いです。

イラスト/keiko
エピソード参考/あずさ

(監修:森先生より)
お子さんが自分に合った塾と出会って、勉強への向き合い方が変わった体験談をありがとうございます。お子さんの「みんなと同じ学校に進みたい」という気持ちを尊重して、寄り添いながら丁寧に教えてくれる先生にめぐりあえたのですね。お子さんに合う塾に出会えるまでに、さまざまな葛藤があったことと思います。発達障害、特にASD(自閉スペクトラム症)傾向のあるお子さんでは、多人数の生徒に対して一斉に指示されると情報処理がうまくおいつかなかったり理解の遅れが出てしまい自信を無くしてしまうことがあります。そうすると自信を失って学校に行くこともイヤになってしまいます。

お子さんの特性に合った指導をしてくれる先生とめぐりあえたら、成功体験をつんで自信を持つことができ、勉強も好きになります。
「分かる、できる!」という喜びが、勉強への興味を育てて自信を持つことができるのです。また、目標を持つことが成長の鍵となります。お子さん自身が目標を持ったら、大きな目標だったとしても否定せず、一緒に応援する気持ちを大切にしましょう。専門家に相談しながら、お子さんのペースを信じて支えてあげてくださいね。

(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。

神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。

※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。

ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。

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