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中学生からもできる障害年金申請準備。「定期受診」と「生活の記録」が大切な理由は?【「親なきあと」相談室主宰に聞く】

LITALICO発達ナビ

「親なきあと」の備え|障害年金


「親なきあと」相談室の渡部伸と申します。2月から、発達ナビでコラムを書かせていただくことになりました。

テーマは、「親なきあと」相談室で実際に受けた具体的な相談事例です。発達ナビでは、学齢期のお子さん、発達が気になるお子さんの保護者や家族からの相談について、それぞれのケースではどのような制度が使えるか、親なきあとの生活をどう想定し、私がどのようなアドバイスをしたか、ご紹介していきたいと思います。

※なお、ここに紹介した事例は、いずれも実際にあった事例に基づいて、家族や環境などは個人が特定できないように変更を加えています。

障害年金申請の準備として何をすべきでしょうか


【相談内容】
    ●当事者:中学1年生の男児、軽度の知的障害(知的発達症)
    ●相談者:母親

息子は現在、特別支援学級に通っています。「親なきあと」はまだまだ先ですが、本人の生活の安定のために障害基礎年金は確実に受給させたいと考えています。今からしておくべき準備はありますか。


【アドバイス】
    ●障害年金の診断書のため、精神科等に定期受診する
    ●申請時の「申立書」に備え、生活の困りごとをメモする
    ●受診歴や障害に関する出来事を時系列で記録しておく

障害基礎年金の判定結果には、1級、2級、非該当 があります。判定材料としては、主治医の診断書が大きなウエイトを占めます。知的障害(知的発達症)の場合、精神科および精神・神経障害の診断や治療に従事している医師(※)による診断書が必要になりますので、医師には継続的にかかっておくとよいでしょう。障害があることが分かった時は通っていても、その後落ち着いたので精神科のクリニックには通わなくなったという方もいらっしゃいますが、年金の診断書はこういった医師に書いてもらう必要があるのです。

中学生からもできる障害年金申請準備。「定期受診」と「生活の記録」が大切な理由は?【「親なきあと」相談室主宰に聞く】

Upload By 渡部 伸

また、もう一つ判断の基準になる書類として、病歴・就労状況等申立書があります。これは、いつ、どういう病気になった、障害によってこのような困りごとがあった、などを時系列で書くもので、お子さんの場合、保護者が書くことが多いと思います。年金の申請の時に、過去のことを思い出しながらこれを書くのは大変です。受診した病院や治療の内容、日常生活や就労についての状況、障害に関する出来事などを、どこかにまとめてメモしておくようにしてください。
申立書を書く時に参考にできると思います。

(※)診断書を書く医師
診断書は原則として、精神保健指定医または精神科を標榜する(看板などに掲げている)医師が書くことになる。ただし、小児科や神経内科などを専門とする医師が主治医となっている場合、精神・神経障害の診断または治療に従事している医師であれば記入可能

(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。

知的発達症
知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。

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