2歳児は療育を受けられない?自閉症と診断された息子の療育先探し
息子に療育を受けさせたい!しかし、立ちはだかったのは年齢の壁だった
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皆さんは、お子さんがいくつのときに療育を始めましたか?
早期療育という言葉も最近は耳にしますが、早期とは一体いつからを指すのでしょうか?
わが子にいち早く療育を受けさせたかった私は、療育の施設探しに奮闘しました。今回はそのエピソードをご紹介いたします。
息子は2歳で自閉症スペクトラムと診断を受けましたが、以前から気がかりなことがたくさんありました。
衝動性があり声をかけるのですが、見向きもせずあっという間にどこかへ走っていきます。常に動き回る息子からは目が離せません。
睡眠も不安定で、常に2, 3時間寝ては起きるを繰り返していました。
息子と接するたびに何かが違う…と感じていました。
そして、やっと取れた療育センターでの受診日。
センターでは医師から、「自閉症スペクトラム障害」「ADHD(仮)」と診断を受けたのです。
診断後に療育センターから伝えられたのは、
・1対1の個別療育は行っていない
・集団療育は行っているが、最低でも年少さんから
・低年齢すぎると発達に個人差があり、似た特性を持つお子さんだけでグループを作ることが難しい
こうした理由から「2歳では療育に参加できない」ということでした。
施設を探しては電話をかけ、断られる日々
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診断を受けたのに何もしないで待つなんて…私たち夫婦にはできませんでした。
「療育センターがダメなら民間で探してみよう!」と、意識を変えました。とにかく少しでも早く療育を受けさせてあげたい。この一心で、我が家の療育機関探しがスタートしたのです。
そんなとき、別の地域に住む友人から自治体によっては2歳からでも受け入れしている施設があると聞き、インターネットで探したり電話をかけたりしました。しかし、自治体が運営している施設の情報は、その自治区の住民でないと教えてもらえなかったのです。
民間施設も探しましたが…私たちの居住区から近い場所にはありませんでした。
また、区役所から事業所一覧表を貰う機会もありましたが、頂いた時点で掲載してある情報は2年前と古く、しかも電話番号と施設名しか載っていないため、1件ごとに電話をかける必要がありとても大変でした。
電話をかけるたび、「え?2歳?2歳じゃちょっと…」というところや「居住区の方が優先です。」と早々に断られてしまうこともあったのです。
受け入れてくれる施設をやっと見つけたけれど…
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やっと受け入れてくれそうな施設を見付けて見学に行っても、子どもへの接し方が厳しく「無理やり何かをさせる」「怒鳴って言い聞かせる」といった現場を目にしてしまうこともありました。
ある事業所へ体験指導に参加したときのことです。
息子は高い場所に上るのが好きで、その日もテーブルの上によじ登ろうとしました。その瞬間、先生が息子の目の前でテーブルを叩いたのです。その後、息子は委縮していました。
また、衝動的にあちこち歩き回ろうとすると、手を強くつないで目的地まで引きずるようにして連れて行きました。「無理矢理で強引なやり方に見えるかもしれませんが、このタイプのお子さんにとって重要なのは、大人に従わせること。主導権は常に大人にあるのだとうえつけることが必要になります。」と、職員の方は説明していました。
この方針を聞き、素人の親目線から感じた率直な気持ちは、「安心して息子を預けることができない事業所はやめよう」というものでした。
やっと見つかった、息子に合った療育先
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その後も諦めず、インターネットで検索する日々が続きました。
そんなとき、ある施設を見つけて電話したところ、「会ってお子さんの様子を見てみたい」とのこと。2歳になったばかりだと伝えると「2歳でも療育は開始することができるんですよ。衝動性があっても、お子さん側に寄り添った対応をしてあげることができます。」と言われ、安心したのを覚えています。
やっと息子を安心して預けられる施設を見つけた!そう実感しました。
安心して利用できる療育先を見つけるまでとても大変でしたが、諦めずに探し続け、本当に良かったと思っています。
療育は子どものためだけじゃなかった!子育ての不安をそのままにする前に
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療育を受けるようになってからというもの、
・意思の疎通が以前よりできるように
・興味に広がりがでてきた
・目の前の人の話を、以前より聞けるようになった
このような変化が見られ、自宅で息子の対処に困ることが減ってきました。
息子がこうして大きな成長を遂げたのは、療育での経験が大きいと思います。施設では、息子の行動や心理面を第三者の立場で分析してくれ、対策を一緒に考えてくれます。
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一方で、パートナーや親族から早期に療育を受けることを、反対されてしまうケースもあるようです。
それは、子どもがまだ2歳前後で小さい場合、行動や言葉の発達にもまだ個性が表れにくく、「もう少し様子を見よう…」と判断する方も多いからなのだと思います。
また、「この子は他の子とちょっと違う…」そうした小さな違和感は、常に側にいる母親なら気付くかもしれませんが、普段あまり関わりの無い家族では、なかなか気付けずに「気のせいだよ」と一蹴されることも少なくありません。
この場合、子どもと母親だけが取り残され、子どもは適切な支援が受けられず、母親も味方がおらず孤独に苦しむのではないでしょうか?でも、子どもや私たち親の笑顔が増えれば、家族みんなの暮らしが安定できるのではないかと思います。
価値観の違う周囲の理解を得ることは簡単ではありませんが、子どものためにも親御さんの笑顔のためにも、不安な場合は相談だけでもしてみてはいかがでしょうか?
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