TEACCHとは?ASD(自閉症スペクトラム障害)の人々を生涯支援するプログラムの概要を紹介
「視覚優位」「こだわりの強さ」などの特徴のことを、「自閉症の文化」(Culture of Autism)と肯定的に表現します。
自閉症のある人を特異な障害者として見るのではなく、「世界の捉え方が一般の人とは異なる」という態度で向き合います。
無理に彼らを世間の常識に合わせるのではなく、周囲の人々がASDの人々の捉え方を理解し、許容し、その上で彼らの特性が社会に適応できるようにすることで、QOLを高めていこうと考えるのがTEACCHの基本的な理念です。
TEACCHは、ASDの人々の人生を長期的かつ包括的に支援することで、彼らの自立とQOL向上を目指しています。TEACCHプログラムを実施しているノースカロライナ州立大学のウェブサイトには、TEACCHの目指すところを下記のように表現しています。
「地域に根付いたサービス提供を実現すること」
TEACCHのスタッフはASDの人々とその家族、コミュニティに科学的根拠に基づくサービスを提供するため、最新の方法論を常に学び続けている。
「成人後のその先のニーズに応えること」
ASDの成人の人々、家族、彼らの支援者のニーズに応えるためにTEACCHの臨床研究プログラムは日々発展を続けている。
「生まれてからすぐのニーズに応えること」
TEACCHは、ASDの幼児、その家族、支援者のニーズに応え、ASDの早期発見、介入を行うために臨床研究プログラムを発展させ続けている。
「ASDの人々の労働力の質を担保すること」
TEACCHは、増加しているASDのある労働者のニーズに応えるため、職業訓練プログラムを就業前の学生、及び現在の就業者に提供する。
「継続すること。次の40年を見据える」
「TEACCH」はノースカロライナ州、ファンドレイジング活動、研究費助成など、多様な収入源から成立しているプログラムである。
以上のような目標からは、人生単位で継続的にASDの人々に関わる姿勢が感じられます。https://www.teacch.com/about-us
About University of North Carolina TEACCH Autism Program
TEACCHの「構造化のアイデア」その4つの考え方
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10132112837
ASDの傾向がある子どもは、自分の周囲で「今、何が起きているか」