成年後見制度とは?わが子の将来に備えるためにぜひ活用したい制度を紹介
成年後見制度とは?
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10250003396
成年後見制度とは2000年4月より開始した制度で、知的障害や精神障害、認知症などにより判断能力が十分でない人の法律行為を支援する制度のことをいいます。例えば、銀行の手続きや遺産分割、不動産の売却などが挙げられます。
成年後見制度には、家庭裁判所が成年後見人等を選任し既に判断能力が低下している人に対して支援する法定後見制度と、あらかじめ本人が任意後見人を選び近い将来に備え支援者と支援内容を決めておく任意後見制度の2つがあります。申立てには一般的に1~2ヶ月かかるといわれています。
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児島 明日美、村山 澄江/著 『今日から成年後見人になりました』2013年 自由国社/刊
成年後見制度の活用例をご紹介します。精神障害のあるご家族をお持ちの方のケースです。
精神障がいの場合~法定後見~
Q 私の妹(21歳)は精神障がいで、日常会話は何とか分かりますが、時間の経過がわからず、また、お金を使って買い物をしたりすることもできません。最近、携帯電話を勝手に契約してきましたが、通話料が必要であることは理解できません。
今後、勝手にクレジットカードを作って他人に使われたりしないか心配です。良いアドバイスをお願いします。
A 精神上の障がいにより判断能力が不十分である方のために、家庭裁判所が適切な保護者を選び、本人を保護するための制度が成年後見(法定後見)制度です。本人の判断能力に応じて、家庭裁判所が適切な保護者(成年後見人・保佐人・補助人)を選びます。選ばれた保護者(成年後見人・保佐人・補助人)は、本人の希望を尊重しながら、財産管理や身の回りのお手伝いをします。
妹さんの場合も、成年後見(法定後見)制度を利用することで、妹さんが勝手にしてしまった契約を取り消したり、契約の無効を主張することができるなど、妹さんを法的に保護することができるようになります。
(成年後見Q&A | 公益財団法人成年後見センター・リーガルサポート大阪支部)
http://www.legal-support-osaka.jp/info/faq.html#faq4
本人の判断能力は人によりさまざまですので、成年後見制度では、一人ひとりにあったサポートを利用することができます。