2016年7月23日 11:00
気持ちの切り替えが苦手な息子は、私の腕を掴み「助けて…」と
そして、ウィンドウがいくつも立ち上がって熱くなり始めたパソコンを強制終了させようと、息子は体の一部をどこかにぶつけ始めるのです。
これが子どもにとってどんなに苦痛なことか、想像に難くないでしょう。
私の腕をつかみながら「助けて…」と言う息子に
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切り替えができずに苦しいとき、息子は私の両腕を握りしめながら「ああもう!うぅっううううっ」と呻き続けます。
息子自身も、切り替えなければならないことは理解しているのです。たまに、私の両腕を握りしめながら「助けて…」と言うことすらあります。
こういうときに「納得いくまで話し合う」は、意味を成しません。子どもからすると、次々とたたみ掛けられるように感じ、頭の中で乱立するウィンドウは増えていってしまうだけです。
そんな時は場所や話題を変えて、少しでも落ち着きを取り戻せるような環境をつくり、それから「大丈夫だよ」と言葉をかけ続けるようにしています。
そのうちに、ふっと気持ちが変わることがあり、そこですかさず「あ、切り替えられたね。よくできたね」と伝えるのです。
この経験を積み重ねながら、「気持ちを切り替える」という感覚を理解し、身体で覚えていったようでした。最近では、嫌な気持ちから解放されたとき「はあ、切り替えられた~!」と言って喜んでいます。
大人が思っている以上に、「できないこと」に子ども本人が苦しんでいるから
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「切り替えができるようにする」という言葉は、子どもにとってあまりにも漠然としています。こういう漠然としたものを習得させるには本人が「できた!」と実感を持てる経験を増やしていくことが大切です。
切り替えが苦手という事は、私たち大人が思っている以上に子ども本人にとって苦痛なのです。うまく折り合いをつけていけるように、サポートしていけると良いですね。
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