【知っておきたい子どものことvol.2】知育玩具は与え方が大事!
CONTENTS
■知育玩具ってどんなオモチャを指すの?■知育玩具はいつから与えたらいい?■知育玩具に夢中にさせるポイントは?■『キュボロ』ってなぁに?■木製やアナログの知育玩具がおすすめな理由教えてくれた人
藤田 篤先生一般社団法人 日本知育玩具協会 理事長
木のおもちゃカルテット オーナー知育玩具・保育環境・絵本・子育ての専門家。多くの講演や研修を通じて、知育玩具や絵本の与え方と保育環境の指導を行う。著書『子育てを感動にするおもちゃと絵本』(KTC中央出版)が、オモチャと絵本に関わる子育ての手引き書として高く評価されている。
知育玩具って
どんなオモチャを指すの?
パズルやゲーム性のあるものだけが知育玩具だと思われがちですが、実はそうではありません。与えることによって、子どもの社会性や人間性に変化をもたらす道具が、知育玩具に当たります。つまり、赤ちゃんにとってはラトル(がらがら)も知育玩具のひとつになり得るのです。例えば、生後6カ月の赤ちゃんに、ラトルを渡すとします。はじめは上手に持てませんよね。
上手に持てるようになると、今度は自分の頭を叩いてしまうことがあります。自分の頭を叩くことで、叩いた部分が他者ではなく自分であることに気づくのです。このように、遊びを通して次の発達を獲得していく道具が知育玩具なのです。知育玩具とは……
1遊びを通して子どもが成長するもの2子どもの自主性や主体性を育むもの3教育的・理論的な背景やエビデンスがあるもの知育玩具は
いつから与えたらいい?
積み木を例にあげると、積めるようになる2〜3歳くらいに与えるのが一般的ではないでしょうか。ですが、私は積み木を12ヵ月から与えることをおすすめしています。赤ちゃんは積み木を積むことはできませんし、大人が積んで見せると崩してしまいますよね。ですが、2〜3歳頃になると、自分で積めるようになります。つまり、“崩す”という動作を通じて、“積む”という次の動作を学んでいるのです。
崩すという一見ネガティブな動作の中に、子どもの発達の欲求が隠されているんですね。ですから、知育玩具は子どもの発達に合わせて与えることが大切。子どもの発達の“ちょっと先”のオモチャを選んであげるのがポイントです。できないときに与えることによって、学ぶ力や達成感、自己肯定感が養われていきます。
知育玩具に
夢中にさせるポイントは?
オモチャを与えても遊ばない……。