自由研究におすすめ!好奇心をかきたてる”実験”がテーマの絵本8選
実験がテーマの絵本 01絵の具を混ぜて色彩感覚を身につけよう!『いろいろいろのほん』
『いろいろいろのほん』 作:エルヴェ・テュレ 訳:谷川俊太郎 (ポプラ社)対象年齢:3歳くらいから「子どもたちとともにワークショップをしたり、数々の遊び絵本を創作しているフランスの作家による楽しい色遊びの絵本。読み進めていくうちに、絵の具を出して試してみたくなるはずです。指や手に絵の具をつけて、親子でやってみよう! 指に青をつけて、それから黄色をなでてみる。するとどうなる? 色と色を混ぜたり流したりしながら、色彩の感覚を身につけていきます。1ページめくるごとに新しい発見が。画用紙、なければ新聞紙だってかまいません。谷川俊太郎さんのテンポのいい訳もぴったり。気分が乗ります」
実験がテーマの絵本02親は懐かしい気持ちになる泥遊びのお話『どろだんご』
『どろだんご』 文:たなかよしゆき 絵:のさかゆうさく(福音館書店)対象年齢:2歳くらいから「『どろだんご』なんて昔はよくつくったものですが、今の子どもたちはどうでしょうか。
きれいなピカピカの泥団子。いったいどうやったらできるのかな? 試してみましょう! 子どもと一緒にどろどろのどーろどろになって、とっておきの楽しい時間を過ごせそう。 わかりやすく描かれたシンプルな絵本です」
実験がテーマの絵本03野菜の切れ端がスタンプに!?『やさいでぺったん』
『やさいでぺったん』 作:よしだきみまろ(福音館書店)対象年齢:4歳くらいから「お母さんがカレーライスをつくっていると、ころころと野菜の切れ端が転がってきました。ニンジンにタマネギ。拾おうとしたとき、床に残ったのは切れ端の跡。思いがけない模様を発見した子どもたちは、野菜のスタンプを思いつき、絵の具を塗って、ぺったんぺったんと紙に押していきます。皮や頭の部分の切れ端は、押してみるとこんな形、あんな形が出てきます。その形を組み合わせて、今度は森や顔を描いてみたり。
逆に何の野菜を使ったか当てっこしたり。植物の構造も観察できる、愉快な実験絵本です」
実験がテーマの絵本04暑い日に読みたいアイスのお話『ばばばあちゃんのアイス•パーティー』
『ばばばあちゃんのアイス•パーティー』 作:さとうわきこ 協力:佐々木志乃(福音館書店)対象年齢:4歳くらいから「お馴染み、ばばばあちゃんシリーズの科学絵本。夏のとある日。この夏いちばんの暑さです、と天気予報が伝えたのを見て、ばばばあちゃんは思いつきます。こんな日はアイスパーティーだ! 子どもたちを集め、好きなものを凍らせてみようと、みんなを誘います。最初はフルーツ、そのうちお菓子、それから……。なんでもかんでもやってみよう、とみんなで案を出しながらトライ。最後にはどんなアイスパーティーになるでしょう。
いったん読み聞かせれば、真似して実践したくなる楽しい楽しい作品です」
実験がテーマの絵本05すぐにできる実験のアイディアが盛りだくさん!『かこさとし あそびずかん なつのまき』
『かこさとし あそびずかん なつのまき』文・絵:かこさとし(小峰書店)対象年齢:幼児から「小さい子が、身近なもので遊びながらいろいろ試してみる。そんなことが簡単にできそうな図鑑。わかりやすい絵とともに、驚きの『実験』も。葉っぱを手に乗せてたたくと、どんな音がでるかな? 葉っぱの種類で音は変わるかな? 野菜の根を捨てないで、もう一度野菜がつくれるかな? セイタカグサを抜いて槍のようにすると、どこまで飛ぶかな? そのほか、夏にふさわしい遊びや工作も満載。夜空や昆虫などの観察の仕方も描かれているので、この一冊があればひとまず大丈夫! 身近には小さな実験素材であふれていることに気づかされます」
実験がテーマの絵本06いろいろな道具でシャボン玉をつくろう『杉山きょうだいのしゃぼんだまとあそぼう』
『杉山きょうだいのしゃぼんだまとあそぼう』文・構成:杉山弘之 杉山輝行 写真:吉村則人 絵:平野恵理子(福音館書店)対象年齢:4歳くらいから「子どもたちが大好きなシャボン玉遊び。きれいで不思議で儚くて。誰かがやってると、つい立ち止まって見てしまう。きっと、心の中では、やりたいと呟いているはず。
そんな好奇心を応援してくれる写真絵本。シャボン玉遊びのコツがしっかり学べます。こんな形、あんな形にするにはどんな道具を使うのかな。実験が始まります。夏の光に輝く大小さまざまなシャボン玉。夢中になること間違いなし。そして、たくさん息をはいて肺を使ったあとは、ぐっすりお昼寝できるでしょう」
実験がテーマの絵本07小さな子でも楽しめるやさしい実験『まほうのコップ』
『まほうのコップ』 原案:藤田千枝 写真:川島敏生 文:長谷川摂子(福音館書店)対象年齢:3歳くらいから「タネも仕掛けもありません。コップに水を注ぐだけで、あら不思議! コップの後ろにイチゴやキノコ、急須やフォークを隠してみると、いったいどんな姿に変わるでしょう? そして今度はコップの形を変えてみたら、どうなるでしょう? なんでもないところに、驚きの発見があります。
小さい子の実験第一歩は、こんな身近なもので始められます。 忙しいお母さんお父さんでも気軽にサポートできますよ! 」
実験がテーマの絵本08いつもと違う塗り絵に挑戦しよう『でこぼこぬりぬりなにがでる?』
『でこぼこぬりぬりなにがでる?』作:松田奈那子(アリス館)対象年齢:2歳くらいから「画用紙に色を塗っていたら、突然ボコッ! 下に物があったのに気づかず、その形が浮き出てしまったことはありませんか? だったらわざと置いて、どんな形が出てくるかこすり出して見てみよう。そして当ててみよう。一体何が隠れているのかな? まずは小銭でトライ。次に鍵やクシといった身近な道具で試したあとは、お外へ! 浮かび上がった形を組み合わせて別の形をつくってもおもしろい。 簡単にいろいろと試せて、好奇心をそそる作品です」
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アンヌさんモデル・絵本ソムリエ。1971年東京生まれ。14歳で渡仏、パリ第8大学映画科卒。
映画、エッセイ、旅、ワインなどのコラム等の執筆を手がける。出産を期に子供の発育と絵本の読み聞かせに関心を持ち、地域での読み聞かせボランティアとしても活動してきた。息子が6歳になるまでに読んで聞かせた本は793冊1202話。現在所持する絵本は約1000冊。