「長女と台湾の旅へ」平野みかほの『子どもと、私と、らしさと』Vol.3 | HugMug
『La boutique Uncinq』を営みながら、毎日を丁寧に過ごす平野みかほさん。愛らしい娘さんふたりとの穏やかで微笑ましいエピソードを中心に、みかほさんの好きなものをご紹介していきます。第3回目は、8歳の娘さんとはじめてのふたり旅で台湾に訪れたお話しを綴ってくれました。現地での様子やおすすめのショップなど、みかほさんらしい素敵な台湾旅をぜひチェックしてみて。
少し前の話になりますが、長女とはじめてのふたり旅を計画し、台湾に行ってきました。
6月の台北は雨期真っ只中で、湿度が80%を超える日が多く、サウナに入っているかのようなモワンとした空気感。
いざ歩き出すと、アスファルトの地面から蒸気が出ているような錯覚をするほど熱く感じ、ものの数秒で額に汗がじわ〜とにじむほどです。
台湾に訪れるのが2度目の私は何となく覚悟していたのですが、長女にとってははじめての体感だったので、「お布団に包まってるみたいな空気で重たい〜あづい〜」と、感じたことのない”ジメジメ”を受け入れるのに少し時間がかかっている様子。
コンビニを見つけては「暑いから、コンビニ入らない?」が口癖で、目的地までに点在するコンビニで飲み物を買い足し、アイスを買い、少し涼ませてもらいまたアイスを買い、涼む。を繰り返しながらの親子移動。
目的地まで辿り着くまでに3倍くらいの時間がかかるなんて予想外でしたが、コンビニで日本の駄菓子を見つけたり、ポケモンのメザスタというゲーム機が設置してあったり、すみっこバージョンのコンビニがあったりと、慣れ親しんだ母国のコンビニとの違いに目を輝かせ、驚いたり、観察したり、とても楽しそう。
些細なことではありますが、子どもにとっての旅先のコンビニは、大人が思っているよりも新鮮な世界に見えているのかもしれません。
途中で見つけたゲームセンター(?)があまりにもレトロで長女は大喜び。
日本円にして1回40円ほどですが、アームが暴れているかのように激しくグラグラと動くのでまったく取れません(笑)。(写真のゲームセンターは、残念ながらぬいぐるみなど長女のお目当てがなく、日用品や不思議な景品ばかり。
色合いが可愛かったので眺めているところをパチリ)
旅先ではなるべく歩いて、街を、人々の暮らしを観察するのが好きな私。
文明化が進み過ぎていないレトロな街並み、バイクの爆音オーケストラを聞きながら歩く遊歩道、いろいろな匂いが混在する通りを歩き、ときにローカルな人々が店先で楽しそうにお喋りしている様子が目に止まります。