3歳から始める「数え方」。子どもの語彙力アップにつながる『ただしいかぞえかたの絵本』
子どもが1人、ゾウが2頭、ハトが3羽……。日本語には様々な数え方がありますね。親御さんでさえ、「あれ、単位は何だっけ……」と数え方に迷ってしまうことがあるのではないでしょうか?そんな数え方を楽しく・正しく学べる絵本をご紹介します。
『ただしいかぞえかたの絵本』
WILLこども知育研究所 編・著/すみもと ななみ 絵
突然ですが、ここでクイズです。「お皿」「折り紙」「魚のひらき」はどうやって数えるか、知っていますか?ぜひお子さんと一緒に考えてみてください。クイズの答えは、この記事の末尾でご紹介します。お楽しみに。
3歳から楽しめて、何歳になっても役立つ1冊!
とりは1わ、ウサギも1わ。日本語って、おもしろい!
人や動物、食べものなど、子どもに身近なものの正しい数え方を170項目紹介。数え方を知る知識のページと、実際に数える実践ページで、楽しく数え方を学べます。いろいろな数え方を知り、知的好奇心や言語表現力をぐんぐん育みましょう。
小さな子どもが見て楽しい、可愛らしく親しめるイラストが魅力のこの絵本。対象年齢は3歳からで、未就学児のあいだはもちろん小学生以降も長く学び続けられる1冊です。この絵本で紹介されている数え方の中には、大人にとっても「目がウロコ」なものがたくさん!親も一緒になって楽しめば、子どももきっとワクワクしてくれるはずですよ。
「数え方」は日本語独特の文化
日本語の表現の中にあるたくさんの数え方。個、枚、本、台、冊……。日ごろ子どもと一緒に過ごす空間にあるものを数えるだけでも、いろいろな数え方をすることに気づくはず。
日本語では多様な数え方をする背景について、この絵本の「おうちのかたへ」のページでは次のように解説されています。
日本語には、さまざまな数えかたがあります。それは、日本人がむかしから、ものごとの姿や形にさまざまな視点をもち、それらと自分たちとの関係や、役割や存在などを「数えかた」として、ことばで豊かに表現してきたからとも考えられます。
例えば、「ライオンは1頭だけど、猫は1匹」「ウサギは鳥ではないけれど1羽」といった数え方も、日本語における物の見方がベースになっているのです。いろいろな数え方があることを子どもに教えることは、子どもの語彙力・表現力の発達を促すだけでなく、「どうしてこう数えるんだろう?」という好奇心も刺激します。