子育て情報『試合当日の朝食には「炭水化物をたっぷり」。スポーツ栄養学にもとづいたメニューとは?』

2018年11月25日 06:53

試合当日の朝食には「炭水化物をたっぷり」。スポーツ栄養学にもとづいたメニューとは?

どういう食材が苦手か、その食材を好きなメニューの中に入れられないか?といったことなどを考え相談しました。また、成長期に必要なカルシウムを多く含む食材を取り入れることも心がけました。牛乳やチーズ、ヨーグルトを使ったメニューも充実しています。以前からみなさまに情報提供させていただいていたメニューを本の中に組み込んだり、現場で選手に提供して好評だったメニューを入れたりもしています。

また、“冷凍食品でもOK”“めんつゆを代用してもOK”と、気軽に挑戦できるようなご提案をさせていただいています。市販のお惣菜をプラスするレシピもあります。「できるだけ簡単にしたい」という方もいれば、「やっぱりそこはこだわりたい」という方もいるので、大さじ3杯といった細かい表記をしているものもあります。どちらでも、ご自分に合った方法でレシピを活用していただければと思います」

時間があれば手間をかけたい、でもちゃちゃっとつくりたいときもある……そんな親御さんにとってもありがたいですね。
またこの本では、メニューに添えてある専門家ならではの解説がとても勉強になります。知っているのと知らないのでは大違い、スーパーで食材を選ぶときにも覚えておいて損はありません。

「成長期の発育・発達の面とスポーツ栄養学のエビデンスをバックボーンにして、解説やコラムを書かせていただきています。難しい専門用語ではなく、一般の方にもわかりやすい表現で解説することを心がけました」

たとえば試合前のメニューについて、2種類の炭水化物を取り入れたり野菜は少なめでよかったりと、一般的にはあまり知られていない「スポーツ栄養学の常識」が盛り込まれていて新鮮でした。成長期を過ぎたアスリートの方も、このような食事を取り入れているのでしょうか?

「そうですね、たとえばJリーグの選手も同様に『試合前食』では炭水化物多めの食事を摂ります。試合の前日の夜から始まり、試合スタートに一番近い食事(お昼にキックオフだったら朝ごはん)にはうどん、もち、パスタ、カステラ、果物などを食べます。これはどの競技でも基本的には同じです。

一般的なご家庭でも同じように考えることができます。
たとえば明日、小学生が運動会で、中学生のお兄ちゃんは部活の試合があるとします。翌日のパフォーマンスのためにも、前の晩から兄弟ともに炭水化物を多めのメニューを心がけるといいでしょう」

関連記事
新着子育てまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.