英語学習だけで大丈夫? 子どもがグローバル社会で活躍するために本当に大切なこと。
「日本の伝統文化」と聞いて、何を思い浮かべますか?
茶道・華道、歌舞伎、能、狂言、三味線、俳句、百人一首、和食、折り紙……無形文化遺産として海外からの評価も高い伝統芸能から、子どもたちにとって身近な遊びとして現代でも親しまれているものまで、実にさまざまなものが浮かぶのではないでしょうか。
これからも大事に受け継いでいきたい日本文化。近年、子どもへの教育的効果の観点から、改めて注目をされていることはご存知でしょうか?また2020年開催の東京オリンピックを目前に控えて、今後ますます外国の人と交流する機会が増えるでしょう。日本に根付く伝統文化への理解を深めることは、海外の人とコミュニケーションをとる際に非常に役立ちます。
ここでは、日本の伝統文化を学ぶことでどんな良い影響があるのか、具体的に考えていきましょう。
伝統文化を学ぶことで得られるメリット
私たち大人が子どものころに比べて、現代の子どもを取り巻く環境は激変しています。物や情報があふれ、よりスピーディーに、より簡単にと目まぐるしく変化する日常の中で、いつのまにか見過ごされ忘れ去られてしまうものも増えました。
とくに、子どもたちが日本の伝統文化について学んだり経験したりする機会が減ってきていると、多くの人が警鐘を鳴らしています。
しかし、日本の伝統文化を学ぶことは、現代を生きる子どもたちにとってとても良い影響があります。将棋や日本伝統文化の素晴らしさを子育てに生かすための情報発信を行なっている「株式会社いつつ」の取締役である尾崎久恵さんは、「子育てにもっと伝統文化を取り入れるべき」と述べます。その理由として、以下のような効果が期待できるそう。
■どの年代の人とも話ができる子になる
日本の伝統文化を知ることで、同世代だけではなく年配の方たちとも会話を楽しむことができる。
■アイデンティティの確立に役立つ
国際化が進むなか、小さい頃からの実体験に基づいた文化への理解が、自分の言葉で日本の魅力を語れる人間へと成長させる。
■日本の歴史に興味を持つようになる
長い歴史がある日本の伝統文化。その時代ごとに意味のある成り立ちがあると知ることで、自然と時代の流れや日本の歴史への興味にもつながっていく。■礼儀作法が身につく
日本の伝統文化には、礼に始まり礼に終わるものや、きちんとした型が決まっているものが多い。伝統文化を学ぶことで礼儀作法が自然と身につき、意識しなくても日常的に礼儀正しい振る舞いができるようになる。
(引用元:株式会社いつつ|日本の伝統文化を利用した子育てが子どもに良い5つの理由)