子育て情報『ニューヨーク・タイムズ最優秀絵本賞を連続受賞! 『子どもの世界旅行シリーズ』の魅力』

ニューヨーク・タイムズ最優秀絵本賞を連続受賞! 『子どもの世界旅行シリーズ』の魅力

2. 『This is London』

ニューヨーク・タイムズ最優秀絵本賞を連続受賞! 『子どもの世界旅行シリーズ』の魅力

シリーズ第2作にしてシリーズ中ベストと言われる1冊(ニューヨークタイムズ最優秀絵本大賞受賞作品)です。始まりは、いきなり「なんにも見えないけれど」と、霧のロンドンの場面。パリに比べると少しどんよりした空気感とグレイッシュな色味が“ロンドン”をよく表しています。「バスに乗るには行列に並ばなければいけません」と、ずらりと並ぶ乱れない列には「日本と同じだね!」などの発見もありそうです。
名物の2階建バスに乗って、楽しくロンドン観光しましょう!

3. 『This is New York』

ニューヨーク・タイムズ最優秀絵本賞を連続受賞! 『子どもの世界旅行シリーズ』の魅力

ニューヨークタイムズ最優秀絵本大賞、アメリカ青少年クラブ児童文学最優秀賞をダブル受賞した、シリーズ代表作です。ニューヨークという都市の起源から始まり、見上げる摩天楼、行き交う車や人々、人種のるつぼならではのエリアごとの特色など、ざわざわと忙しいニューヨークの雰囲気がページから伝わってきます。それもそのはず、サセック本人が後に本の中で語っています。「あんな場所は生まれて初めてだった。毎日とにかく忙しく動き回って、それは本が完成するまで続いたよ。(筆者抄訳)」ヨーロッパで暮らすサセックには、ニューヨークは少し雑然としすぎていたのでしょうか。彼の気ぜわしさも本のエッセンスとなっているようです。

4. 『This is Ireland』

ニューヨーク・タイムズ最優秀絵本賞を連続受賞! 『子どもの世界旅行シリーズ』の魅力

“現存する本の中で一番緑色の本”!そう、緑はアイルランドの色です。
バスもお店も制服も、なんでも緑のイメージです。それがアイルランド。1都市がテーマのものが多いのですが、これは国全体がテーマ。はじめに国の地理、歴史、人口などが解説されていて、アイルランドの概要について知ることができます。郊外には荒涼とした自然が広がり、湖や古城や遺跡などがあり、総じて静かでトーン低めの空気感が漂います。筆者はアイルランドに行ったことがあるのですが、まさに”This is Ireland”が表現された1冊です。

5. 『This is United Nations』

ニューヨーク・タイムズ最優秀絵本賞を連続受賞! 『子どもの世界旅行シリーズ』の魅力

国ではなく、国連がテーマ。本が書かれた1968年当時は、まだ国連が世界平和の希望の星でした。
国連の役割や加盟国(国旗で表示)、国連ビル内部の紹介にいたるまで、国連という組織と世界平和への学びを得るのに素晴らしい教材です。今の世界と国連の現状とを比べて、親子で平和について考えるいい導入になるでしょう。

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