子育て情報『自分の考えを上手にまとめ、発信する力を育てる! 「英語プレゼン」の効果と5つのコツ』

自分の考えを上手にまとめ、発信する力を育てる! 「英語プレゼン」の効果と5つのコツ

目次

・1. 開始のシグナル「はじめます」
・2. 謝辞「話をする機会をいただき、光栄です」
・3. エピソードや有名な言葉の引用「……によると」
・4. 話の目的を述べる「今日の狙いは……」
・5. 話の順序を伝える「3つの話をします」
自分の考えを上手にまとめ、発信する力を育てる! 「英語プレゼン」の効果と5つのコツ

9歳で「子どもの環境団体」に興味を持ち、12歳でリオデジャネイロの環境サミットに団体の代表として参加し、子どもの視点から環境問題についてスピーチをした少女、セヴァン・カリス=スズキを知っていますか?

1992年、「世界を5分間沈黙させた少女」として世界中で有名になり、その翌年にはUNEP(国際連合環境計画)の「世界の尊敬すべき500人」の勲章を受けました。物怖じせず、自分の考えを強く、はっきりと話す姿は、とても印象的でしたね。

彼女ほどでなくても、海外では、自分の意見を持ち、それを的確に周囲に伝える力が非常に重視されます。欧米の小学校では、生徒一人一人が特定のトピックについてスピーチをしたり、調べ学習をした上でプレゼンテーションをしたりする機会もたくさんあります。

そこで求められるのは、論の展開です。論理展開には、問題発見、現状分析、物語展開、問題解決など、その目的によって、いくつもの展開方法があります。幼少期から、効果的な論理展開ができるように練習しておくと、記述式の試験や、入試の面接、英語4技能試験のスピーキングテストなどでも有利になるでしょう。

ここでは、英語のプレゼンテーションを例にして、論の展開の仕方をご紹介します。
今回注目するのは、冒頭部分。慣用表現を使って、プレゼンテーションにおける思考の流れをナビゲートするのがポイントです。

自分の考えを上手にまとめ、発信する力を育てる! 「英語プレゼン」の効果と5つのコツ


1. 開始のシグナル「はじめます」

日常会話では、「あのさあ」「ねえ、聞いて」「ほら」のような言葉を使って、話し出す前に相手の注意をひきますね。英語では “Hey” “Listen” “Now” “Look” “Well” などにあたります。

しかし、プレゼンテーションのような改まった状況では、これらは礼を失した表現と受け取られてしまいかねません。そこで、次のような表現で口火を切るのが普通です。


・では、そろそろはじめましょうか。
OK, now, shall we begin?

・そろそろはじめさせていただきます。

OK, I’d like to start now.

司会者がいる場では、司会者が使う言葉でもあります。

自分の考えを上手にまとめ、発信する力を育てる! 「英語プレゼン」の効果と5つのコツ


2. 謝辞「話をする機会をいただき、光栄です」

開始のシグナルの次に、感謝の意を表すことがあります。


・この会議にお招きいただき、感謝しています。
Thank you so much for inviting me to this conference.

・ここでお話しする機会をいただき、光栄です。
I’m honored to have an opportunity to talk here.

政治家の演説などでは、冒頭で謝辞を述べる場面がよく見られますね。

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