学校での勉強を定着させる! 子どもの「判断力」「応用力」「計算力」を鍛える方法
そして実際に現地へ行ってみて、スケジュール通りに回れたのか、回れなければどこで時間がかかったか、時間が足りなかったのかなどを、一緒に話し合ってみるのもおすすめです。子どもはその体験をもとに、次回は時間の管理を工夫することができるでしょう。時間の配分を予測したり、改善したりすることができるようになると、日常生活や学校生活の時間の使い方も上手にできるようになるでしょう。
<この体験で身につく力>
思考力判断力時計を読む力時間の使い方臨機応変に動く力
3つのアプローチを親が意識しておく!
買い物やお出かけの計画などを、ただ経験させるのではなく、以下のようなことを親御さんが意識しておくのがより効果的なようです。
【「考える」とは】
「自分の言葉で語れること(What)」「疑問に思うこと(Why)」「手段や方法を思いつくこと(How)」のいずれかのことをしているときに、「考えている」という状態になると考えます。通常の教育では、「これは何?」「どこ?」「いつ?」「どっち?」が多く、このようなインプットばかりのアプローチでは、考えるという行為は起こりにくいのです。
(引用元:東洋経済ONLINE|「考える力がない子」を変える3つの問いかけ)
意識しておきたいのが、この3つのアプローチです。集団で行う学校での学習では、自分の言葉で伝えたり、じっくり時間をかけて手段や方法を考える機会が少ないのが現状。
しかし日常での経験の中であれば、その機会は親御さん次第でたくさん与えることができるのです。
〇自分の言葉で語れること(What)
〇疑問に思うこと(Why)
〇手段や方法を思いつくこと(How)
買い物やお出かけなどをきっかけに、自分の言葉でどうしたいかを人に伝えられたり、そこで疑問に思うことを言葉にしたり、手段や方法を考えたりという経験をたくさんさせて、自然と考える力を身につけさせましょう。***
知識をインプットするような机の上の勉強だけではなく、日常の中の経験と学習内容をリンクさせることで、自らの力で考え、判断する力が自然と身につきます。これが親子での楽しい体験であれば、子どもは「またやってみたい!」「もっと何かしてみたい!」という意欲にもつながります。たっぷり時間が取れる長期休みなどに、ぜひ親子で実践してみてくださいね。
文/内田あり
(参考)
ベネッセ教育情報サイト|親子で過ごす時間が子供の学習能力を底上げする!
日経DUAL|中学受験にも生きる!冬のおでかけ学習【社会編】
東洋経済ONLINE|「考える力がない子」を変える3つの問いかけ
あなたの子どもの『考える芽』を育てる3つの方法。教室での10年で気づいた大切なこと