子育て情報『逆境や困難に対応する力「レジリエンス」――子どものメンタルが強くなる4つの習慣』

逆境や困難に対応する力「レジリエンス」――子どものメンタルが強くなる4つの習慣

目次

・逆境や困難に適応する「レジリエンス」
・「レジリエンス」が高い人の特徴3つ
・メンタルは強くできる!レジリエンスを鍛える4つの習慣
逆境や困難に対応する力「レジリエンス」――子どものメンタルが強くなる4つの習慣

子どもにはたくさんの経験を通して心も体も成長してほしい。そう考えている親御さんも多いことでしょう。

しかし、子どもたちがこれからするであろうたくさんの経験のなかには、うまくいかないことやできないこと、失敗なども数多くあるはず。こうした困難に向き合うには、子どものメンタルは強いに越したことはありません。

今回は、子どもにとって「メンタルが強い」とはどんな状態のことをいうのか、メンタルが強いとどんな利点があるかを考えてみます。また、メンタルが強い子どもは、普段どのようなことを習慣にしているのかも紹介します。

逆境や困難に適応する「レジリエンス」

メジャーリーグで活躍するイチロー選手、サッカー日本代表の長友佑都選手、フィギュアスケートの羽生結弦選手など、スポーツ選手が逆境を跳ね返して活躍する姿には、彼らの強靭なメンタルを感じます。メンタルの強さは超一流のスポーツ選手だけでなく、子どもたちにも必要となってきます。
なぜならば、この先、子どもたちにはさまざまな逆境や困難が立ちはだかり、それを乗り越えていかなければならないからです。

メンタルの強さというと、「負けず嫌いな性格」や「苦手なこと立ち向かう勇気」、「泣きたい気持ちを堪える我慢」のような強気な心と思われがちです。しかし子どもたちに必要なのは、もっとしなやかで折れない心なのです。

最近注目されている「レジリエンス」をご存じでしょうか。レジリエンスは、ストレスのかかった状態に耐え、ほかの誰かに心ない言葉を投げられても傷つかず、トラブルに臨機応変に対応できるような生きのびる力です。レジリエンスは、勉強、スポーツ、人間関係、仕事などで、私たちの心が「折れない」ようにしてくれる心の筋肉のようなもので、誰もが持っているのだそうです。

逆境や困難に対応する力「レジリエンス」――子どものメンタルが強くなる4つの習慣


「レジリエンス」が高い人の特徴3つ

海外では、レジリエンスについてすでに40年近く研究されています。欧米の学校では、子どもたちに心の強さを教える「レジリエンス教育」を取り入れているところも2,000校にのぼり、国内でもレジリエンスを育成しようという動きが学校や会社で広まってきています。


国内でレジリエンスを活用した人材育成に携わっている久世浩司さんは、レジリエンスが高い人の特徴として、「回復力」「弾力性」「適応力」の3つが備わっているといい、それぞれについて次のように述べています。

・「回復力」
困難に直面しても、すぐに元の状態に戻ることができる、心のしなやかさをもっています。柔軟な心理は、レジリエンスの高さの証です。

・「弾力性」
これは、予想外のショックやストレスなどがあっても、弾力性をもって耐えることができる精神を表します。人から批判され、嫌なことを言われても、心の傷とならずに守ることができます。

・「適応力」
予期せぬ変化に抵抗するのではなく、それを受け入れて合理的に対応することができる思考をもっています。

(引用元:久世浩司著(2015)

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