発想力がぐんぐん伸びる! 子どもの脳を休ませる “ぼんやりタイム” が必要な理由
最近の子どもたちはとにかく忙しい!学校から帰ってきたらすぐに塾や習い事、そして家に帰っても学校の宿題、夕飯を食べてお風呂に入ったらもう寝る時間……。もしかしたら大人よりもハードなスケジュールをこなしているのでは?と心配になることもありますよね。
そんな子どもたちにとって、家でゆっくり過ごせる時間はとても貴重です。だからこそ、身体も心も脳もしっかりと休めてほしいと考えるのは、親ならば当然なのではないでしょうか。
今回は、子どもたちの家庭での過ごし方について、ある提案をします。
現代は、親も子どももとにかく忙しい!
2013年、ベネッセ教育総合研究所が子どもたちの放課後の時間の過ごし方について詳しく調査したところ、「『忙しい』と感じる」と答えた小学生は51.2%もいました。そして「もっとゆっくり過ごしたい」と答えたのは74.2%、2008年の調査時に比べて5.3%も増えていたのです。
また、平日放課後に学校の宿題をする時間は43.1分、学校の宿題以外の勉強時間は33.8分でした。
それに塾や習い事の時間も加わるため、学校が終わってから夜寝るまでの間は、ほとんど休む間もなく忙しく過ごしているように感じ取れます。
共働きの家庭では親御さん自身も時間に余裕がなく、家にいるときもバタバタとしてしまいがちです。学校に仕事に家事、と家族全員が忙しく、ゆっくりと過ごす時間をとることが難しくなりつつあるのではないでしょうか。
しかしそんな状況でも「ダラダラ過ごすよりはいいでしょ?」「忙しくても充実感があるから平気」と思ってはいませんか?それは親にとっても子どもにとっても、あまり良い状況だとはいえません。
忙しいと受け身になる!?
NPO法人子育て学協会会長で、チャイルド・ファミリーコンサルタントの山本直美氏は、子どもたちが毎日忙しく過ごすことに警鐘を鳴らしています。
今のこどもたちは様々な面で満たされていますから、生活全般に創意工夫がなくなる傾向にあります。(中略)そういう時代に、「毎日習い事」「土日は習い事の掛け持ちで予定がぎっしり」というような状況になると、子どもたちはただこなすことに精いっぱいになってしまいます。どんな体験も受け身になり、自分の意思で選ぶということができなくなるのです。
(引用元:日経DUAL|もしかして親のエゴ?子どもの「習い事」落とし穴)