語学力だけでは不充分! グローバル人材に「自己肯定感」が必須なワケ
グローバルな人材教育は、まず日本を知ることから
では、要素IIIにあたる異文化に対する理解と日本人としてのアイデンティティーは、どうしたら身につけられるのでしょうか。
外国人とのコミュニケーションでは、「あなた自身はどう考えるのか?」と意見を聞かれることがあります。これは、「あなた自身=日本人」としての意見を期待されていることが少なくありません。
みなさんも、普段は「日本人としてのアイデンティティー」について考えることはほとんどありませんよね。そのため、外国人と交流した際に、日本について質問をされて答えに困ってしまったり、自分たちよりも日本のことを詳しく知っている外国人に出会ったり……。という経験はないでしょうか?
そこで、将来を担えるグローバル人材になるために、教養としてお子さんが「日本らしさ」を知る機会を増やすことをおすすめします。お子さんが小さいうちから、四季折々の日本の自然にふれたり、年中行事や習わしを一緒に体験したりして、身近な「日本の文化」を学べるように環境を整えることが大切です。
さらに、自分の国について知っていることで、相手の国を理解しやすくなることもあります。
東京都教育委員会は、異文化理解の心は自国の文化理解のもとに育まれるため、日本の伝統や文化を通して日本人というアイデンティティを確立する教育を推進することが必要だと述べています。異なる文化や風習などの「多様性」を受け入れられる許容性や柔軟性は、グローバル人材として成長するための基礎となるのです。
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グローバル人材に育てるためには、特別な何かを与える必要はありません。むしろ、子どもの「自己肯定感」を高める言葉がけと、私たちの身近にある「日本らしさ」の経験の豊かさが大切だといえますね。
(参考)
首相官邸|グローバル人材育成戦略(グローバル人材育成推進会議 審議まとめ)
河合塾Kei-NetGuideline4・5月号|特集2 グローバル人材の育成-
こどもまなび☆ラボ|「自己肯定感の高い子どもは学力も高い」は本当?自己肯定感アップに効果的な3つのこと。
東京都教育委委員会|日本の伝統・文化理解教育の推進
こどもまなび☆ラボ|英語学習だけで大丈夫?子どもがグローバル社会で活躍するために本当に大切なこと|
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