もう「かけっこ」の練習で悩まない! 速く走るコツをまるっと教えます
子どもが体を動かす機会が減った現代、「うちの子はかけっこが苦手……」と気にしている親御さんも少なくないようです。
そこで今回は、うまく走るコツや、楽しいかけっこイベントをご紹介します。かけっこに自信が持てれば、運動会への準備となるだけでなく、日頃の体育の時間も楽しくなること請け合いですよ。
かけっことは
そもそも「かけっこ」とは何なのか、まずは明らかにしたいと思います。小学館の『精選版 日本国語大辞典』によると、かけっこは漢字で書くと「駆こ」。意味は「駆競(かけくらべ)」と同じで、走ってほかの人と競うことです。
また学習指導要領において、かけっこは小学校中学年で指導される内容です(低学年では「走・跳の運動遊び」、高学年では「短距離走」)。「調子よく走る」技能を身につけることを目的に、「前後に腕を大きく振る」「軽く前傾する」など、走り方の基本が教えられます。
つまり、かけっことは、遊びと競技の中間に位置する、走り方の基礎を身につけるための運動だといえるでしょう。
かけっこはスタートの姿勢が大事!
かけっこで速く走るのに大事な要素のひとつは、スタート時の姿勢です。かけっこ指導で知られ、株式会社ジムプロの運動教室で指導員を務める安藤典弘氏によると、正しい姿勢は以下のとおり。
上半身は前傾し、足は前後に開く。腕は足と逆側を前にするのが正しい姿勢だ。苦手な子供は上体が垂直だったり、前に出す足と手が同じ側だったりする。前に出す足は片足跳びがしやすい方。前傾の角度の目安は「前に出す方の足だけで立って上体を前に倒していき、バランスが取れる限界程度の角度」。
(太字による強調は編集部が施した)
(引用元:産経ニュース|かけっこが速くなるコツ「腕の振り」を前後にしっかり、「スタートの姿勢」は前傾で)
前傾姿勢になるのは、体の重心を前に持っていきやすくするためです。株式会社エボーリュのヘッドコーチで、大学や企業でランニングの監督を務めた経験を持つ弘山勉氏によると、胴体を前に倒せば重力に従った加速度運動ができるそう。それに合わせて脚を動かすと、少ない労力で走れるとのことです。
かけっこにおいては、走る前の姿勢が大事。ぜひ、お子さんに教えてあげてください。
かけっこは腕の振り方が大事!
かけっこにおいては、腕の振り方も大事です。上述の安藤氏によると、「肘を自然に曲げて体の横で前後に振る」