子育て情報『絵本と自然が出会う場所。物語の世界が広がる「いわむらかずお絵本の丘美術館」』

絵本と自然が出会う場所。物語の世界が広がる「いわむらかずお絵本の丘美術館」

目次

・自然の中で暮らす生きものたちを描く
・「絵本・自然・こども」がテーマの美術館
・「えほんの丘」のフィールドから生まれた作品たち
・自然に絵本の世界を重ねることでイメージが広がる
・フィールドの自然と絵本を味わう「朗読とおはなし会」
・たくさんの生きものと出会う体験をしてほしい
絵本と自然が出会う場所。物語の世界が広がる「いわむらかずお絵本の丘美術館」

「14ひきのシリーズ」(童心社)でおなじみの、人気絵本作家のいわむらかずおさん。いわむらさんが、子どもたちに「絵本」と「自然」を同時に楽しんでもらいたいという想いで開設した「いわむらかずお絵本の丘美術館」を知っていますか?

栃木県那須郡那珂川町の雄大な自然の中に佇む美術館で、その周辺には作品の舞台となる里山の自然が楽しめるフィールドが広がっています。その名も「えほんの丘」。今回は、えほんの丘に込めた想いを、美術館館長・絵本作家のいわむらかずおさんにうかがいました。

絵本と自然が出会う場所。物語の世界が広がる「いわむらかずお絵本の丘美術館」


自然の中で暮らす生きものたちを描く

私は1970年に絵本作家として仕事を始めました。その5年後の1975年に、東京を引き払うことにしたんです。「14ひきのシリーズ」のような、自然の中で暮らす生きものたちが主人公の絵本を作ろうという発想が生まれたんですね。
そのためには、作者である私自身も、主人公たちと同じように家族と自然の中で生活しながら、描いていこうと考えたんです。

そこで栃木県の益子町に移り住み、雑木林の中に家を建てて、家族と暮らしながら創作をしてきました。作品を見ればわかるように、周りの自然をよく見ながら描いていく、そういう仕事をしてきたわけなんですね。

絵本と自然が出会う場所。物語の世界が広がる「いわむらかずお絵本の丘美術館」


「絵本・自然・こども」がテーマの美術館

ここで創作を始めた当初は、雑木林で子どもたちが遊んでいる姿がよく見られました。でも、1980年代後半から1990年代にかけて、自然の中から子どもの姿がだんだん消えていったんです。子どもたちが自然体験から離れていくことが心配になり、家族と話をしているうちに、自然の中に美術館を作ろう、と考えるようになりました。

街ではなくて、自然の中にある美術館。キーワードは「絵本・自然・こども」。
そんな、広いフィールドや農場のある絵本美術館を作ることにしたわけです。1993年に計画を立て始め、5年の準備期間を経て、1998年に「いわむらかずお絵本の丘美術館」が開館しました。

絵本作家として、今までは栃木県益子町の住まいの周りをイメージしながら描いてきましたけれども、今度はそのフィールドを北に40kmくらい広げて、美術館の周りの自然を舞台にしながら、さらに創作を続けようと考えたわけです。
絵本と自然が出会う場所。物語の世界が広がる「いわむらかずお絵本の丘美術館」


「えほんの丘」のフィールドから生まれた作品たち

読み物が主体となる『ゆうひの丘のなかま』(理論社)のシリーズは、物語の舞台が、えほんの丘のフィールドの中に具体的にあるんです。

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