陳列から売上集計までやってみよう! 学びの場としての「MOTTAINAIキッズフリーマーケット」
“モッタイナイ”
何気なく使っている言葉ですが、その意味について深く考えたことはあまりないのではないでしょうか。そんな、日本人には馴染み深いその言葉に、深い感銘を受けた外国の方がいました。環境分野初、そしてアフリカ人女性として初のノーベル平和賞を受賞されたケニア人、ワンガリ・マータイさんです。
世界共通語として ”MOTTAINAI” を広めるムーブメントは共感を呼び、日本では大手企業や文科省、金融庁も支援するようになったその活動は、子どもの学びの場としても広がっています。このすばらしい取り組みについてご紹介します。
ワンガリ・マータイさんとMOTTAINAIプロジェクトについて
ワンガリ・マータイさんは、グリーンベルト運動創設者、ケニア共和国の元環境・天然資源省副大臣であり、生物学博士です。国連平和大使も務め、ノーベル平和賞、旭日大綬章を受賞されています。グリーンベルト運動は環境保護と女性の社会参加を植樹を通して推進する運動で、政府の弾圧にも負けず、植えた苗木はこれまでに5,100万本にもなるそうです。
そんなマータイさんが2005年に来日した際、出会った言葉が “MOTTAINAI” でした。彼女はそこに、こんな意味を見出しました。
環境3R + Respect = もったいない
Reduce(ゴミ削減)、Reuse(再利用)、Recycle(再資源化)という環境活動の3Rをたった一言で表せるだけでなく、かけがえのない地球資源に対するRespect(尊敬の念)が込められている言葉
(引用元:MOTTAINAI|MOTTAINAIについて)
サスティナブル(持続可能)な社会や暮らしの実現のために、環境を守るアイコトバとして、“MOTTAINAI” はマータイさんによって世界に発信されたのです。
【MOTTAINAIキャンペーン活動】
日本では、毎日新聞社、伊藤忠商事、イオンなどの企業の賛同と協力を得て、次のような活動が行われています。
■MOTTAINAI GREEN PROJECT
マータイさんの意志を継いだ、環境保全のためケニアでの植林活動。
■フリーマーケット
限りある資源の有効利用を目的に、毎週末東京近郊を中心に行われている。収益金はグリーンベルト運動、教育支援金(アフガニスタン、パキスタン、スーダンなど)、エコバスの燃料などに活用。