子育て情報『子どもが親の失敗から学ぶもの。「やり抜く力」を育むなら“格好悪い親”であれ』

2019年6月8日 07:39

子どもが親の失敗から学ぶもの。「やり抜く力」を育むなら“格好悪い親”であれ

というふうに、自分の行動を子どもとシェアするのです。子どもは親を見て育つといいますが、見えやすくするのも親の役目です。子どもには、いわれなければわからないこともたくさんあるのですから。

親の行動をシェアする際には、「失敗こそシェアする」と心がけてください。当時のわたしはなにもわからないままビジネスをはじめましたから、当然、失敗の連続です。それらの経験を娘に伝え、ときには娘からアドバイスをしてもらうこともありました。それは、失敗か成功かという結果ではなく、なにがどうしてどうなったかというプロセスを娘に見せるということです。

そうすることで、子どもは、失敗は通過点であってやり直しができるということ、方法はひとつじゃなくてもしひとつの方法が駄目でも他の選択肢や可能性を試せばいいといったことを学んでいくことができます。
それは、回復力ややり抜く力といった非認知能力そのものですよね。

そう考えていたわたしは、娘には成功より失敗を重点的に見せてきましたから、娘にとってはじつは格好悪いママなんです……。はじめて「子育ての本を書くんだ」といったときに、いちばん驚いていたのが娘でしたね(笑)。

子どもが親の失敗から学ぶもの。「やり抜く力」を育むなら“格好悪い親”であれ
娘のスカイさんと。


『世界基準の子どもの教養』
ボーク重子 著/ポプラ社(2019)
子どもが親の失敗から学ぶもの。「やり抜く力」を育むなら“格好悪い親”であれ


■ ボーク重子さん インタビュー一覧
第1回:子どもが親の失敗から学ぶもの。「やり抜く力」を育むなら“格好悪い親”であれ
第2回:「親の態度」がカギを握る。子どもの自己肯定感を高める行動、低める行動(※近日公開)
第3回:「ルールを守れる子ども」はこうして育つ。親が子に与えるべき大事な“時間”(※近日公開)
第4回:「自分の考えを言えない」問題の解決法。幼い子どもにこそ大切な“リベラルアーツ”(※近日公開)

【プロフィール】
ボーク重子(ぼーく・しげこ)
ライフコーチ。福島県出身。30歳の誕生日1週間前に「わたしの一番したいことをしよう」と渡英し、ロンドンにある美術系の大学院サザビーズ・インスティテュート・オブ・アートに入学。現代美術史の修士号を取得後、留学中にフランス語の勉強に訪れた南仏の語学学校でのちに夫となるアメリカ人と出会い1998年に渡米、出産。
「我が子には、自分で人生を切り開き、どんなときも自分らしく強く生きてほしい」との願いを胸に、全米一研究機関の集中するワシントンDCで、最高の子育て法を模索。

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