将来を決めるのは「根拠のない自信」である。今日から“心の貯金”をはじめよう!
それはやがて生きる原動力になり、子どもの自立を後押ししてくれるのです。
佐々木先生は、「子どもが甘えてわがままを言うのは、自信をつけるための『心の貯金』」という言葉を残しています。甘やかさないように、わがままにさせないように、と気を張って子育てしている親御さんにとって、心がフッと軽くなるのではないでしょうか。
自信を育むお手伝いのすすめ
『正解標準の子育て』(ダイヤモンド社)の著者であり、日米で20年以上教育現場に携わってきた船津徹さんは、「子育ての90%は『自信育て』に左右されるといっても過言ではない」と述べています。
そして「子どもの将来を決めるもっとも大事な要素は『自信の有無』である」とも。なぜなら、困難に負けないチャレンジ精神、挫折を乗り越える気持ちの強さ、円滑なチームプレイを可能にさせる社交性……などのあらゆる要素の根底にあるのは、すべて『根拠のない自信』だからです。
『根拠のない自信』とは「親から愛されている」という実感であり、親が100%与えるものです。そのため、子どもが自分の力で獲得することができません。
とくに、赤ちゃん時代に比べて肌と肌とのふれあいがぐっと減っていく時期に突入すると、「愛されている自信」が揺らぎ始め、情緒が不安定になる子どもが増えるといいます。
そこで船津さんは、1歳~6歳児の『根拠のない自信』を強めるのに最適な方法として「お手伝い」をすすめています。次のことに気をつけながら積極的にお手伝いをさせてみましょう。
食卓を拭く、洗濯物をたたむ、など簡単にできるお手伝いを “丁寧な言葉” で頼む。
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終わったら「手伝ってくれて助かったよ、ありがとう!」と、抱きしめて感謝の言葉を伝える。
(※注意!)たとえ洗濯物のたたみ方が雑だったとしても、絶対にその場でたたみ直さないこと。ほかの洗濯物を使って「こういうふうにやるともっときれいになるよ」と教えてあげるとグッドですよ!
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子どもは「自分でできた!」という成功体験を積めると同時に、親からのスキンシップと感謝の言葉によって自信を高められる。
自信のもとになる成功体験をインプットするには、お手伝いが一番です。
お手伝いを通して、人の役に立つことや人から感謝されることの喜びを実感できるだけでなく、思考力や集中力、コミュニケーション能力の発達を促す効果も期待できるでしょう。毎日簡単なお手伝いを頼むだけで、子どもの自信はぐんぐん伸びていきます。