子どものやる気スイッチがOFFなのは親の責任? 言ってはいけないNGワードとは
学校や園から帰ってきた子どもがリビングで寝そべっていたり、ゲームに夢中になっていたりする姿を見て、「宿題やったの!?」「いつまで遊んでいるの!」と怒ってしまうことはありませんか?子どもにも一息入れて疲れをとる時間が必要だとはわかっていても、つい「余計な一言」を言って急かしてしまう人も多いことでしょう。
毎日のように口酸っぱく言い続けても、肝心の子どものやる気が起こらなければ、「余計な一言」は効果がないどころか、親子の信頼関係に影響を及ぼすことも……。何も言わなくても子どもが自らすすんで取り組み、親子ともに心穏やかに過ごせるようになるには、子どもの「やる気スイッチ」を上手に押すことが必要です。
小言では子どもの「やる気スイッチ」は押せない
子どもに「〇〇やったの?」と言ってしまうとき、私たちは「やっていない」ことを知っているか、薄々わかったうえで聞いていることがあります。教育評論家の親野智可等さんはこのように述べています。
日頃から子どもに罠をかけてわざわざ嘘をつかせるような意地悪な質問をしていると、子どもは親に対する信頼感が持てなくなり素直な気持ちもなくなります。
そして、親の攻撃から自分を守るために、たくみな嘘をつくようにもなります。
(引用元:学研キッズネットkidsnet for Parents|「片づけしたの?」「宿題やったの?」「明日の仕度したの?」など。
「質問形」の裏に隠れているもの)
子どもの口から正直に言わせようと誘導する親の一言は、子どもにとっては攻撃に感じられるもの。親子の信頼関係にとって好ましくないようです。あなたは、お子さんに対してこのような小言を言っていませんか?
「いつまで寝ているつもり?」
「宿題はちゃんとやったの?」
「遊んだおもちゃは、片付けたんでしょうね!」
「食べ終わった食器は、どうするんだった?」
そんなとき、「今やろうと思っていたのに!」と怒るお子さんは多いことでしょう。その胸の内は、パパやママの小言にガッカリして、素直に向き合いたくない状態にあるのかもしれませんね。
「やる気スイッチ」を押された子どもの特徴
一方、「○○やったの?」と聞かなくても、こうしたことを自分からすすんでやれる子もいます。
・朝は決まった時間にひとりで起きる
・学校から帰ってきたらまず宿題に取りかかる
・おもちゃで遊んだあとは元通りに片付ける
・食事が済んだら食器を下げる
彼らは、何事にも前向きで、失敗してもくじけず目標に向かって頑張れる「やる気スイッチ」