2019年7月10日 10:45
どんどん科学が好きになる! 子どもの「観察力」「好奇心」「探究心」を育てる方法
現代のスピード重視な世の中では、その過程を見守ることも難しいのかもしれません。
科学が好きだとメリットがたくさん!
科学好きになるとさまざまなメリットがもたらされます。そのひとつは、好奇心が高まりチャレンジ精神が育まれること。サイエンスプロデューサーの米村でんじろう先生は「実験を楽しみながら理科に親しむことで、好奇心に加えて新たなことにチャレンジしていける力を養うことができる」と述べています。
さらに脳医学者の瀧靖之氏は「好奇心がある子どもは、知ることに対し純粋な喜びを感じるので、楽しみながら新しい知識を学ぶことができる」と解説しています。つまり、知的好奇心があると自発的に考えて自ら調べる癖がつき、学びへの意欲がぐんと高まるのです。
ほかにも、合理的な考え方や実用的な知識も身につきます。食品パッケージの栄養表示から機械の取扱説明書まで、私たちの身の回りには科学的な情報があふれています。
理科や科学を学びはじめると、日常生活の大部分は科学技術によって支えられていることに気づくのではないでしょうか。非科学的な情報に流されず、しっかりとした根拠に基づいた思考力を育てるためにも、科学に興味をもつことが大切です。
最後に、精神科医の和田秀樹氏は「算数や理科が得意な子は、きちんと答えを求めようとするので我慢強い子になる」と述べています。ノーベル医学・生理学賞を受賞した京都大学の本庶佑教授は、「自分で知りたいという好奇心と、簡単に信じないということ」を心がけているそう。自分の目で見て確かめたうえで、納得できるまで諦めない姿勢も身につくのですね。
理科好きな子に見られるある特徴
前出の尾嶋先生は、理科好きの子どもには「ある共通点」があるといいます。それは『センス・オブ・ワンダー』、つまり身近な出来事に「不思議だな」と思える感性を持っていること。
小さな子どもはみんな、「どうして空は青いのか」「どうして蟻は連なって歩くのか」など小さな疑問を抱きながら毎日を過ごしています。
しかし成長するにつれて、いつしか日常の小さな不思議を見過ごすようになっていきます。この「なぜ」を中高生になっても持ち続け、追求し続ける意欲を失わないことが、理科好きの子どもに共通している点だそうです。
また、学研教育総合研究所が保護者を対象に「理科好きな子どもの性格・行動特性」