子どもの身を守る「危機管理能力」と「安全対策」。防犯ブザーは本当に役に立つ?
また、『犯罪から子どもを守る』の著者である国崎信江氏は、仕方なく危険な場所を通らなければならないときの行動についても、親子で話し合っておくべき、と話しています。そこをどうしてもひとりで歩かなければならないときは、警戒して足早に一気に通り過ぎること、そしてあらかじめ子ども110番の家のような駆け込み場所を決めておくことも忘れないようにしましょう。
友だち同士で遊ぶときは、帰る時間、遊ぶ場所、友だちの名前を伝えるのはもちろん、遊ぶ場所を移動するときにも親に連絡することを徹底しましょう。子どもが面倒がったとしても、「お母さんはあなたと離れているときも常に心配しているよ」というメッセージを伝え続けることが大事です。
また、持っていることで安心しきってしまうのが「防犯ブザー」。自治体によっては小学校入学時に全児童に配布することもあるようです。使う機会が訪れないのが一番いいことですが、いざというときに最大限に効果を発揮できる使い方をしっかりと確認してから持たせるようにしましょう。
まずチェックしたいのが、ちゃんと音が鳴るかどうか。
気づいたら電池が切れていた!ということもあるので注意が必要です。国民生活センターによると、「最低でも1ヶ月に一度は家庭で保護者が作動確認を行ない、電池の点検と交換も定期的に行ないましょう」とのこと。子どもには、乱暴な扱いをして強い衝撃を与えてしまうと壊れてしまうことを言い聞かせましょう。
また、万が一防犯ブザーを使う状況になったとき、鳴らしてから遠いところへポイっと投げるといいそうです。相手は音を止めようとしてブザーのところへ行くので、その間に逃げることができます。
このように、「いざというときどうするか」を親子間でしっかりと話し合うことが、お互いの安心感や信頼感にもつながるのです。
お留守番は短時間から慣らしていこう
親の留守中に子どもが家の中で危険な目に遭うという事件もよく報道されています。そのため、「うちはまだまだお留守番はさせられないわ」と神経質になっている親御さんも多いのではないでしょうか。
しかし、ある程度の年齢になったら、短い時間でもお留守番ができるように練習しておきたいもの。そのためには、「絶対に約束を守ること」を徹底させなければなりません。株式会社CHINTAIホームページには、いつもの留守番ルールにくわえて、「イレギュラーな事態を想定した特別ルールを決めておくべき」