転んだだけで骨折する子どもが急増中!? 骨が脆くなっているのは○○が原因だった
・食事
原宿リハビリテーション病院 名誉院長の林泰史先生は、子どもの骨が弱くなっている原因として、野菜類や小魚類といったカルシウムをとらなくなっている点を挙げています。
昔と比べて食生活は豊かになったものの、コンビニやファストフード店で食事を済ませることが増え、栄養バランスが崩れがちになっているのだそう。特に子どもには、栄養バランスのとれた健康的な食事を意識的に用意してあげることが大切です。
・睡眠
人は睡眠中、体の中でさまざまなホルモンを分泌しますが、その中で骨の成長に大きくかかわっているのが成長ホルモンです。成長ホルモンは、骨を強く成長させる役割があるため、子どもの頃からしっかりと睡眠時間を確保し、その分泌を促すことが大切。しかし、現代の子どもは幼少期から睡眠不足になりがちです。
世界17の国と地域で、0〜3歳児の睡眠時間を調査したところ、日本の子どもの睡眠時間は最も短かったのだそう。これは、OECDが31ヶ国の15〜64歳の働く世代に向けて実施した調査でも同様。
日本人の睡眠時間は31ヶ国の中で最短でした。日本人は、子どもも大人も睡眠時間が短いのです。
明治薬科大学准教授駒田陽子氏は、その原因として、日本人が睡眠を重要視しない傾向にあることを挙げています。駒田氏いわく、日本人には寝る間を惜しんで働くことを美徳とする考えがベースにあるため、子どもに睡眠が大切だという意識も低くなってしまっているのだとか。また、欧米では子どもと親が別々の部屋で寝るのが一般的であるのに対し、日本は子どもと親の寝室が同室であることが多いため、親の就寝時間に子どもが左右されやすいという点も原因のひとつなのだそう。
親が遅くまで起きていると、子どもも夜更かししたくなってしまうものです。子どもが早く寝られるよう、親も早く寝るように心がけるなど、子どもの睡眠時間をより意識して確保する必要があるでしょう。
子どもの骨を強くするためのポイント
子どもの骨を強くするためには、以下のポイントに注意しましょう。
・カルシウム、ビタミンD、ビタミンKをとる
先にも登場した原宿リハビリテーション 名誉院長の林泰史先生は、骨を強くするためにはカルシウムはもちろん、カルシウムを骨に吸着させやすくする、ビタミンDやビタミンKをしっかりと摂取することが大切だと述べています。各栄養が多く含まれている食材は、以下の通りです。