子育て情報『自由研究の“正しい”調べ方とまとめ方。絶対に守るべき「体裁の基本」~調べ学習のコツ・後編』

自由研究の“正しい”調べ方とまとめ方。絶対に守るべき「体裁の基本」~調べ学習のコツ・後編

たとえば、人が書いた文章は自分で短くまとめて「要約」すれば発表にも使うことができます。「要約」という言葉は難しいので、「文章全部じゃなくて、自分に必要なところだけをかけばいいんだよ」「人の書いたことをそのまままるで自分が書いたみたいに発表しちゃいけないんだよ」というように伝えるとわかりやすいですね。まずは3行程度にまとめさせて、それを自分の言葉に直してみるという2つの手順を踏むと、子どもでも要約をすることができます。

そうして下調べするときには必ず、使った本の “題名“ とその情報が出ていた “ページ数” を書いておきます。これを「出典(しゅってん)」といいます。これはあとで、「参考文献リスト」を書くときに使いますので、絶対に忘れないように伝えましょう。

自由研究の“正しい”調べ方とまとめ方。絶対に守るべき「体裁の基本」~調べ学習のコツ・後編


引用と参考文献を正しく理解する

どうしてもそのままの文章を使いたいときは「引用」をします。引用するときには、「これは私の書いた文章ではありません」ということをはっきりしめすために、引用したい文章に「」をつけ、後ろに(著者名「題名」出版社,出版年,引用ページ数)を記入します。
低学年は著者名と出版社はまだ難しいので、題名とページ数だけでもよいでしょう。

また、レポートの最後には必ず、使った本の出典を全部書き並べた、「参考文献リスト」をつけます。参考文献は必ず2冊以上書くのが決まりです。なぜかというと、1冊しか書かないということは、その著者のいったことを検証しないで鵜呑みにした、ということになるからです。そのために、ほかの資料を探して、最初の資料と同じことが書いてあるかどうか確認するのです。このとき、同じ人が書いたものだと確認にはならないので(同じことが書かれているでしょうから)、気をつけてあげてください。
子どもの発表だから大人の論文と同じような体裁は必要ないと思われる方もいらっしゃいますが、小さい頃から正しい書き方を学ぶのは非常に大切なことです。『本で調べてほうこくしよう』『調べ学習の基礎の基礎』(ポプラ社)などの調べ学習に関する本も参考にして、正しいレポートを書かせてあげてください。


自由研究の“正しい”調べ方とまとめ方。絶対に守るべき「体裁の基本」~調べ学習のコツ・後編
自由研究の“正しい”調べ方とまとめ方。絶対に守るべき「体裁の基本」~調べ学習のコツ・後編


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子どもの発表でも、大人のレポートと同じようなルールを守らなければならないことがわかりましたね。調べた内容が濃くなることはもちろん大事ですが、まずはきちんとしたルールで書くことのほうが初心者には大切なのです。次回は親子で利用したい図書館の使い方についてお聞きしています。

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