「旅育」はメリットだらけ。家族旅行を自由研究にしてしまおう!
夏休みの自由研究は、普段の生活ではなかなか取り組めないことにトライするいい機会です。家族旅行もそのひとつ。今年の夏休みは、家族旅行をまるごと自由研究のテーマにして、楽しみながら学んでみてはいかがでしょうか?
今回は、家族旅行が自由研究に向いている理由と、実際に自由研究で取り扱うときに必要な準備や注意点、まとめる際のコツなどをご紹介します。
家族旅行を自由研究にして、体験そのものを学びにつなげる
子どもは長い夏休みに入りますが、親は仕事や家事が全部休みになるわけではありませんよね。そのなかで、皆の休みを合わせて出かける家族旅行は、親子一緒に過ごせる貴重な時間になります。
もちろん、日頃の疲れを癒すためにゆっくり羽を伸ばすのも良いですが、この機会を生かして、お子さんの夏休みの自由研究に取り組んでみてはいかがでしょうか。遠出した旅行先の土地ならではの体験をテーマにして、お子さんに旅行先でのプランを立てさせるのもいいですし、前もって調べさせるだけでも十分な自由研究になりますよ。
旅行を通じた子どもの教育が「旅育」と呼ばれていることを、ご存じですか?観光マーケティングを専門とする東洋大学の森下晶美教授は、「旅育」を「旅は人間性の成長を促すとする考え方で、旅によって得られる知識や興味・価値観の広がり、共感力を人の成長に役立てようとするもの」と定義しています。同教授いわく、旅育には以下の3要素が含まれているのだそう。
①旅の体験(異文化・非日常体験、旅先での交流など)、
②人との時間共有(家族・友人との共通体験、想い出づくり、日常と比較した共有時間の長さなど)、
③旅を素材とした教育(職業教育、郷土教育、地理・歴史教育、国際化教育など)
(引用元:日本国際観光学会|“旅育”の現状と定義を考える)
学校で行なわれる社会科見学や修学旅行を家族単位で実施するのが「旅育」だと言えますね。
家族旅行を自由研究にするならプランづくりから
せっかく自由研究に家族旅行を取り上げるのですから、旅行プランを立てるところからお子さんも家族会議に参加させましょう。たとえば、次のような流れで準備を進めるのがおすすめです。
旅行の日程と行き先を決める
パパ、ママ、子どもの行きたいところや休みがとれる日を調整して、旅行の日程と行き先を決めます。お子さんに家族の希望をヒアリングさせて、まとめてもらってもいいですね。