ものづくりのプロセスからキャリア教育まで!「工場見学」が自由研究に最適なワケ
お菓子にジュース、ラーメンや調味料、地域の特産品、車に飛行機、製鉄……。私たちの周りには、あらゆる「工場」があります。ものづくりの現場を実際に見たり体験できたりする工場見学は、年齢を問わず人気のお出かけスポットとして定着してきました。夏休みの家族でのお出かけ先としてもおすすめですが、自由研究のテーマとしても最適です。
工場見学が子どもにとってどんな学びになるのか、どのようにこの先の学習につながっていくのか、あらかじめ私たち大人が知っておくと、ただ楽しむだけの工場見学からワンランク上の教育効果が期待できますよ。
今回は、夏休みの自由研究という視点から、工場見学へ行く前の準備、見学に持っていくと良いもの、見学後のまとめ方などについてご紹介しましょう。
工場見学は、ものづくりのプロセスを学ぶだけの場ではない
小学生の頃、社会科見学で工場見学へ行ったことのある方は多いのではないでしょうか。昨今は、子どものみならず、大人を対象とした工場見学も日本各地で開催され、人気を博しています。
また、夏休みには親子を対象とした工場見学を企画するところも多く、家族でお出かけする際にもぴったりのスポットです。
なぜ、工場見学は人気があり、注目されているのでしょうか。ひとつには、普段の生活では見られないものがそこにあるからでしょう。いつも目にしている商品が、長いベルトコンベア上で、ひとつひとつのプロセスを経て徐々に完成していく様子や、出荷までの流れを知ることができます。そこから、ものづくりの大変さやムダのない効率的な動きなど、さまざまことを学べますよね。
工場見学はしばしばテレビ番組でも紹介されていますし、企業のホームページなどで疑似体験できるものもあります。ものができあがっていくプロセスを「見る」「知る」だけで良いのであれば、テレビやホームページでも十分かもしれません。しかし、実際に工場へ足を運んで見学すれば、「聞く」「嗅ぐ」など五感を使って、ものづくりを体感できます。
隣の人の声も聞こえないほどの大きな機械音、赤々と燃える鉄の塊やゴム製品の独特の臭いなど、ひとつの製品が完成するまでを五感をフルに使って体感できるのが、工場見学の醍醐味といえるでしょう。また、現場で働いている人の生の声を直接聞くこともできるため、子どもたちにとって貴重な経験になることは間違いありません。日常生活では見ることができない仕事の現場を見学できるのも、工場見学の魅力です。