子育て情報『【初心者向け】親子キャンプの楽しみ方。自然体験のプロが教える、親の2つの“NG行動”』

【初心者向け】親子キャンプの楽しみ方。自然体験のプロが教える、親の2つの“NG行動”

目次

・キャンプ生活が子どもに与える「やればできる」という自信
・子どもに「家の延長」と思わせないように注意
・柔軟な視点を持てばキャンプをもっと楽しめる
【初心者向け】親子キャンプの楽しみ方。自然体験のプロが教える、親の2つの“NG行動”

長く続くアウトドアブームのなか、「今年こそは!」と親子キャンプを考えている人も多いはずです。近年はブームの影響もあり、さまざまな便利グッズが登場しキャンプのハードルもかなり下がってきました。ですが、そういうハード面は整ったとしても、初心者にはやはり注意すべき点もあります。

お話を聞いたのは、さまざまな自然体験プログラムを提供しているNPO法人国際自然大学校の佐藤初雄理事長。国内における野外活動指導の第一人者に、キャンプが持つ教育面でのメリット、キャンプ初心者へのアドバイスを聞いてみました。

構成/岩川悟取材・文/清家茂樹写真/石塚雅人(インタビューカットのみ)

キャンプ生活が子どもに与える「やればできる」という自信

夏休みの定番イベントのひとつがキャンプです。それこそ都市部に暮らす子どもたちからすれば、めったに経験できないことのオンパレードである一大イベントだといえるでしょう。
家や学校とはまったくちがう環境にその身を置くのですから、キャンプは家庭教育や学校教育とはまるでちがった角度から子どもたちを育ててくれます。

その最たるものといえば、「子どもが自分に自信を持つ」ということです。晩ごはんのおかずのために魚を釣る、料理をするときに包丁を使う、自分で火をおこす……。そういう普段の生活ではやることがないことを自分の力でどんどんこなすうちに、子どものなかでは「やればできる」という気持ちが膨らんでいきます。それは、「新しいことに挑戦していく」という力にもつながるものでしょう。

キャンプで自信を持った子どもたちが挑戦していくことは、習い事や勉強、スポーツなど個人的なチャレンジだけではありません。わたしたちが提供しているキャンププログラムでは、はじめて会う他の子どもたちと一緒に協力してキャンプ生活を営むことになります。ここがポイントです。


みなさんも子どもの頃を思い返せばわかるかと思いますが、子どもの世界というのはとても狭いものです。それなのに、ついさっきまで赤の他人だった他の子どもと協力をしなければならない。これは子どもにとってなかなかハードルが高いことなのです。

でも、そんな新しい友だちとうまくつき合い、協力してなにかを成し遂げることができたらどうでしょうか。狭い世界に生きる子どもにとって、人とのかかわり方にも大きな自信を持つことになります。すると、学校行事にしろ私生活にしろ、友だちと協力してなにかをやろうというときにも前向きにチャレンジできるようになるのです。

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