子育て情報『自慢が多い子は承認欲求が強い。自己主張がエスカレートする原因は「親の褒め方」だった』

自慢が多い子は承認欲求が強い。自己主張がエスカレートする原因は「親の褒め方」だった

程度の差はありますが、誰もが持ち合わせているものなのです。ただし、あまりにも承認欲求が強いのは困りものですよね。

精神科医の熊代亨先生によると、承認欲求の強さ・弱さは、ほかの部分が満たされることで違いが出てくるそう。たとえば、ある集団に所属して生活したい「所属欲求」は、その最たるものです。

「所属欲求」が満たされるのは、家族や仲間など所属しているコミュニティに恵まれているとき。周りの人たちとの関係性がうまくいっていれば、わざわざ褒められたり認められたりしなくても満足できるというわけです。

逆に、家や学校、習いごとなどでの人間関係において、自分の居場所がないと感じていたり、うまくコミュニケーションがとれずに孤立していたりすると、承認欲求はより強くなっていきます。

親の褒め方が子どもの承認欲求を左右する!?
子どもに対する親の接し方にも注意が必要です。
『ほめると子どもはダメになる』(新潮社)の著者で心理学博士の榎本博明先生によると、褒められて当たり前の環境にいると「つねに自分を認めて」「何かしたら褒めて」という気持ちが高まってしまうそう。

そうなってしまうと、家庭の外でも「褒められないと動かない」「気分が乗らないとすねる」などの言動が目立つようになります。すると、ちょっとしたことでも大げさに自慢して、相手に褒めてもらおうと必死になるというわけです。

ですので、日常的に “褒められること” に慣れてしまわないように、何でもかんでも褒めるのではなく、子どもが本当にがんばったことや努力したことを褒めるように心がけましょう。

自慢が多い子は承認欲求が強い。自己主張がエスカレートする原因は「親の褒め方」だった


承認欲求を満たすことが第一歩

わが子の自慢話が目に余ると感じている親御さんは、「うちの子、この調子だと友だちから嫌われちゃうかも……」と不安を募らせているのではないでしょうか。

まずは受け止める
親野先生は「このままでは嫌われるから直そう」という気持ちを優先して、冷たい反応をしたり叱ったりしないことが大切だと述べています。まずは子どもの気持ちを受け入れて、共感してあげること。すると子どもは、「自分の気持ちを受け入れてくれている」と安心感と自信を得ることができます。


親野先生によると、小さいときはストレートに表現していた子も、成長するにつれて相手の気持ちを考えながら上手に表現できるようになるといいます。そしてそれは、親に受け入れてもらえてきた子ほど、上手にできるようになるのです。

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