子育て情報『「跳べた!」という強烈な体験が自己肯定感を押し上げる。“プロ直伝”縄跳び練習方法』

2019年8月28日 07:42

「跳べた!」という強烈な体験が自己肯定感を押し上げる。“プロ直伝”縄跳び練習方法

そうさせるためにも、子どもが「前跳びで1回跳ぶ」ための方法を僕は研究してきました。

縄跳びが苦手な子どもが少なくない理由とは?

まずは、その前提にある話をしましょう。発達段階の途中にある子どもは、まだ自分の力の出力をうまくコントロールできません。「ゼロか100か」というような力の使い方しかできないことが子どもにはよくあるのです。よく見られるパターンが、必要以上に大きく膝を曲げて高くジャンプをするという跳び方。この跳び方を体重の重い大人が続ければ、すぐにバテてしまうでしょう。でも、縄の太さが5ミリだとすれば、縄跳びに必要なジャンプの高さは6ミリで十分です。そういう跳び方を教えてあげる必要があるのです。


「跳べた!」という強烈な体験が自己肯定感を押し上げる。“プロ直伝”縄跳び練習方法


また、子どもによっては「発達性協調運動障害」という障害を持っているケースもあります。「協調運動」とは、ごく簡単にいうと手脚で別の動きをするという運動のこと。つまり、発達性協調運動障害の子どもは、手脚をバラバラに動かすことがとても苦手なのです。なぜこんなことが起きるのかというと、赤ちゃんのときの反射が残っているからです。

赤ちゃんは手を開けば足も連動して開きます。これは「原始反射」と呼ばれるもので、反射ですから自らの意志でそうしようとしているわけではありません。でも、本来は成長するにつれてその反射が減っていき、協調運動ができるようになります。ところが、病気などで幼児期に運動ができなかったというような場合、原始反射が残ってしまうことがあるのです。


では、縄跳びの動きとはどういうものでしょうか。ふつう、ジャンプをするときには手を後ろに引いて膝をぐっと曲げ、手を上に振り上げながら跳び上がりますよね?それが自然な動作です。でも、縄跳びのときはどうかというと、通常のジャンプとは真逆で、手を下に振り下ろしながら飛び上がらないといけません。じつは、縄跳びにはかなり高度な協調運動が必要とされるのです。

「跳べた!」という強烈な体験が自己肯定感を押し上げる。“プロ直伝”縄跳び練習方法


一つひとつ段階を追って縄跳びの動作を体に染み込ませる

自分の力の出力をうまくコントロールできないうえに、なかには協調運動が苦手な子どももいる――。そう考えれば、一つひとつの段階を追ってじっくりと縄跳びの動作を体に染み込ませてあげるしかありません。

そもそも、最初から縄を飛ぼうとするからできないのです。であるならば、まずはジャンプをせずに縄を回すことから練習すればいい。
まだ力の出力をうまくコントロールできない子どもに多く見られるのは、縄を床にたたきつけるような回し方です。

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