子育て情報『「跳べた!」という強烈な体験が自己肯定感を押し上げる。“プロ直伝”縄跳び練習方法』

2019年8月28日 07:42

「跳べた!」という強烈な体験が自己肯定感を押し上げる。“プロ直伝”縄跳び練習方法

それでは、縄が高く跳ね上がりますから、縄が足に引っかかる可能性が高まります。そうではなく、自分のつま先にゆっくりと縄をあてることからやらせてみてください。

そして、今度は先にお伝えしたように「6ミリのジャンプ」を教えてあげる。もちろん、最初は縄を飛び越える必要はありません。つま先に縄があたったらゆっくり6ミリのジャンプ。今度はつま先に縄があたった瞬間、その次は床に縄があたった瞬間というふうに、徐々に正しいタイミングでジャンプができるように誘導してください。

そして、それらの過程で何度も褒めてあげてほしい。縄を優しくゆっくり回すことができれば褒める、つま先に縄があたったときに6ミリのジャンプができれば褒めるという具合です。
そのうち偶然でも、はじめてきちんと跳べる瞬間が訪れるはずです。そのときは、それこそ褒めちぎってください。その強烈な印象が子どもにとっては成功体験になるわけですからね。

逆に焦らせるような言動は絶対に避けましょう。「前跳びなんてできてあたりまえ」などと考え、鼓舞するつもりで「なんでできないの!」なんて言葉を子どもにかけることはご法度です。その言葉が、子どもの向上心を奪ってしまうことになるでしょう。

また、焦らせることも禁物です。僕のような立場の人間なら、限られた指導時間でなるべく早く成果を出す方法も知っていますし、そうすることを求められます。
ですが、つねに子どもといる親がそうしようとする必要はないのです。ゆっくりじっくりと時間をかけて、子どもが一つひとつステップを上がっていくたびに褒めてあげてください。そうやって成功体験を積み重ねていくことが大切です。

「跳べた!」という強烈な体験が自己肯定感を押し上げる。“プロ直伝”縄跳び練習方法


『『うんどうの絵本 全4巻セット(ボールなげ・かけっこ・すいえい・なわとび)』』
西薗一也 著/あかね書房(2015)
「跳べた!」という強烈な体験が自己肯定感を押し上げる。“プロ直伝”縄跳び練習方法


■スポーツひろば代表・西薗一也さん インタビュー一覧
第1回:運動神経は成功体験で伸びる!運動が「得意な子」と「苦手な子」の違い
第2回:どんな運動も“細かく分解”できる。子どもの運動能力を高めるために親ができること
第3回:「跳べた!」という強烈な体験が自己肯定感を押し上げる。“プロ直伝”縄跳び練習方法
第4回:子どもが泳げるようになる魔法の言葉。酸素を浪費する「バタ足信仰」は捨てるべし(※近日公開)

【プロフィール】
西薗一也(にしぞの・かずや)
東京都出身。株式会社ボディアシスト取締役。

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