子育て情報『「極端な話、英語力は必要ない!」我が子を“世界レベル”に育てるために本当に必要なもの』

「極端な話、英語力は必要ない!」我が子を“世界レベル”に育てるために本当に必要なもの

目次

・かつての日本人エリートは本物のエリートだった
・日本人は日本人の良さを忘れかけている
・ニューヨーカーの目に映る日本人の長所と短所
・日本の教育に取り入れるべき海外の価値観
「極端な話、英語力は必要ない!」我が子を“世界レベル”に育てるために本当に必要なもの

島国である日本においても急激なグローバル化が進む現在、できることなら海外で力を発揮できる人間に育てたいと考え、幼いときから英語教室に通わせているという親も多いことでしょう。では、世界で活躍できる人間にはどんな力が必要なのでしょうか。

お話を聞いたのは酒井レオさん。酒井さんはニューヨークで生まれ育ち、アメリカの大手銀行であるバンク・オブ・アメリカに勤めていたときには、歴代最年少で全米営業成績1位となった、それこそエリート中のエリートです。意外なことに、酒井さんによれば、「極端な話、英語力は必要ない」とのことですが、その理由はなぜでしょうか。

構成/岩川悟取材・文/清家茂樹写真/玉井美世子(インタビューカットのみ)

かつての日本人エリートは本物のエリートだった

いまでこそ、日本には世界で活躍できるエリートが育たないといわれますが、以前は全く違いました。戦後、経済大国・日本の基礎をつくった70代、80代くらいの日本人エリートは本当のエリートだったように思います。彼らは、英語をしゃべることはそれほど得意ではなかったかもしれませんが、読み書きに関してはネイティブの人よりもできるほどでした。


ただ、残念なのがその少し下の50代や60代の世代。年功序列制度もあったうえに、いわば上の世代のおこぼれにあずかって、大した苦労や努力をしなくてもある程度の成果を挙げられました。だからこそ、経済が低迷しはじめても立て直す手立てがわからない……。そのことが、この30年間ほどの日本経済の低迷を招き、日本という国を苦しめてきた原因だとわたしは見ています。

また、その世代による不利益をこうむっているのが30代や40代の世代でしょう。50代、60代に本当の意味でのエリートが少ないがために、きちんと支えてくれ、導いてくれる上司も少ないからです。

「極端な話、英語力は必要ない!」我が子を“世界レベル”に育てるために本当に必要なもの


日本人は日本人の良さを忘れかけている

いま、エリートといわれる人たちも含め、日本のビジネスパーソンを見ていて思うのは、「日本が大切にしてきたものや日本人の良さを忘れかけているのではないか」ということです。たとえば感謝の気持ちや礼儀がそうですよね。
それこそ、日本人がずっと大切にしてきたものではありませんか。でも、いまはそれらを軽視している日本人が多いように思うのです。

でも、世界のトップレベルに上り詰める人間に必要なものは、時代によって変わるものではありません。

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