「極端な話、英語力は必要ない!」我が子を“世界レベル”に育てるために本当に必要なもの
を選ぶ人が多数派かもしれませんね。でも、世界で活躍するのは間違いなく「B」です。
考えてみてください。周囲の誰もが英語圏出身の人たちだったとして、そのなかで秀でた存在になろうと思えば、突出したプレゼン力は大きな武器になります。英語なんて通訳に任せればいいのです。ただ英語が話せるだけの人が注目を集めるわけがありませんよね。
日本人に限らないことかもしれませんが、人はつい自分のコンプレックスにばかり捉われてしまうものです。そうではなくて、子どもを世界で戦える一流の人間に育てたいと思うのなら、そういう人間に本当に必要な力はなにかと考え、ゴール設定をもっと大きくしなければなりません。
そのためにも、ゴール設定が小さくなるような教育は見直すべきでしょう。日本のほとんどすべてのテストは、正解がひとつだけというものです。「1+1=□」と問題が出されれば、「2」以外の正解はありません。正しいレールから外れてはならないという教育です。一方で、海外の多くの国では「1+□=□」といった形式の出題もされます。正解はひとつではない。それだけ、「自由に考える力」を身につけられるわけです。
そう考えると、子どもがお絵描きをするというときに、見本を渡して「この通りに描きなさい」なんてことは間違ってもいってはいけないとわたしは思います。
自由に描かせて、それこそ紙からはみ出すようなことがあっても、「クリエイティブだね!」と褒めてあげればいいのです。日本の教育だけではなく、海外の教育にも目を向けて、日本とはちがう価値観を取り入れる――。それこそ、「ハイブリッド」の考えが教育にも必要なのではないでしょうか。
『全米No.1バンカーが教える 世界最新メソッドでお金に強い子どもに育てる方法』
酒井レオ 著/アスコム(2019)
■ 全米No.1バンカー・酒井レオさん インタビュー一覧
第1回:「極端な話、英語力は必要ない!」我が子を“世界レベル”に育てるために本当に必要なもの
第2回:子どもの教育に「いまはまだ必要ない」は禁句。「いますぐはじめる」のが成功への道!(※近日公開)
第3回:「数字にうるさい子ども」は将来明るい!全米No.1バンカーが教える“コスト意識”の育み方(※近日公開)
【プロフィール】
酒井レオ(さかい・れお)
アメリカ・ニューヨーク出身。NPO法人Pursue Your Dream Foundation創業者。