子育て情報『読書習慣は親の影響が大きい! 子どもが “本好き” になる、家庭の本棚の作り方』

読書習慣は親の影響が大きい! 子どもが “本好き” になる、家庭の本棚の作り方

目次

・読書量の減少で「読解力」低下
・学力だけじゃない、〇〇力アップにつながる読書習慣
・親の読書習慣が子どもに影響
・親も読書をはじめてみるといい理由
・自然と本好きになる親子の「アラカルト本棚」
読書習慣は親の影響が大きい!子どもが “本好き” になる、家庭の本棚の作り方

最近、日本の子どもの「読解力」が低下したと話題になりました。その要因のひとつとして挙げられているのは、本を読む機会が減っていることです。

読書習慣は、子どもの国語力を上げる一番の近道であり、子どもにも大人にも、多大な恩恵をもたらす習慣。今回は、「親子で読書習慣を身につける」と起こる “たくさんのいいこと” と、効果的な本棚について紹介します。

読書量の減少で「読解力」低下

経済協力開発機構(OECD)が進めている国際学習到達度調査(PISA)では、15歳児を対象に、読解力、数学的リテラシー、科学的リテラシーの3分野について、3年ごとに調査を実施しています。日本の読解力の順位は、2012年で4位、2015年は8位、そして最新の2018年調査では15位と急落してしまったのだそう。

じつはそのなかで、読書習慣のある生徒は、ない生徒よりも読解力の平均点が高かったのだとか。そのため、今回の「読解力」低下の背景に、読書量の減少があるのではないかと考えられています。


教育環境設定コンサルタントの松永暢史さんは、「賢い人は本が好き」というわけではなく、本を好きになることが賢さにつながる、と説きます。本を数多く読むと、言語的な理解力や、言語を使いこなす能力が高まるそうです。

子どもが本好きになる本棚の作り方02


学力だけじゃない、〇〇力アップにつながる読書習慣

それに、読書が影響を与えるのは学力だけではありません。

『本を読む人だけが手にするもの』(日本実業出版社)の著者・藤原和博さんによれば、さまざまな人が書いた本を数多く読むことで、次に示す5つのリテラシー(理解・解釈・活用する能力)を高められるそうです。

  • コミュニケーション(聴く・共感・伝える)力
  • ロジック(著者の論理を理解する)力
  • シミュレーション(先を読む、仮説を立てる)力
  • ロールプレイング(他者の視点を得る)力
  • プレゼンテーション(想像したり表現したりする)力
日本は、経済や社会の成長がピークを迎え、精神的豊かさや生活の質の向上を重視する「成熟社会」に移行しました。これら5つのリテラシーは、「成熟社会」において必要な力なのだとか。

また、仕事で成功するためには、IQ(知能指数)だけでなく、EQ(心の知能指数)がとても重要だといわれていますが、読書はそのEQを成長させてくれるそうです。

EQとは、心の動きに気づいて理解し、管理する能力のこと。
EQが高い人は、自己認識・自己管理・モチベーション管理・共感性・社会性などに優れているそう。

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