子育て情報『子どもが食べやすく、親の準備もしやすい。勉強に集中できる「良質な朝ごはん」のつくり方』

子どもが食べやすく、親の準備もしやすい。勉強に集中できる「良質な朝ごはん」のつくり方

たとえば、「バターやジャムを毎朝のパンに添えるのは控える」「ジュースを買い置きしない」などです。食が細いと親は心配になって、パンをお菓子みたいに食べやすくアレンジしたり、せめてジュースや牛乳くらい飲ませようとしたりしがちですが、それで満たされてしまって食事をおろそかにするというパターンに陥っている子も少なからずいます。これでは栄養不足。子どもが本来持っている力を発揮できないばかりか、血糖値を上げようとアドレナリンやノルアドレナリンが分泌されることで興奮したり、感情コントロールが難しくなったりします。

笠井奈津子様連載_良質な朝ごはん05


とはいえ、いきなり食事量を増やしたり、内容を思いっ切り変えたりというのも難しいもの。まずは、今回ご紹介するレシピのように、甘いだけのパンから、食事パンへの移行をはじめましょう。

甘い朝食や夕食前のお菓子など、大人になったときに困る食習慣をつくってしまうことは避けるべき。おやつの時間以外にもおやつを欲しがるようになると、結果として食事量そのものが減ってしまうものです。
「お菓子を食べるからごはんが食べられなくなるのよ!」などと怒るよりも前に、そうならなくていい環境を親が率先してつくってあげましょう。そして、要求に対して、「ダメなものはダメ」とはっきり言っていいと思います。

子どもが小学生くらいになると、「パパが食べないから僕(わたし)も食べない」などと親の食べ方を真似するようになります。ダイエット目的などで朝ごはんを抜かれる方もいらっしゃると思いますが、朝ごはんを含めて3度の食事を規則正しくとることは、1日の血糖値を安定させて、太りにくい体や集中できるコンディションをつくります。子どもが元気に体を動かして遊び、または勉強にも集中できるように、ぜひご家族で朝ごはんを見直してみてください。

レシピ◆のせて焼くだけ!和風チーズトースト

笠井奈津子様連載_良質な朝ごはん06


【材料】
  • 全粒粉パン1枚
  • スライスチーズ1枚
  • 海苔適宜
  • しらす適宜
  • ごま適宜
【作り方】
パンにそのほかの食材を好きな順に重ね、いつも通りトーストしたらできあがり

【主な食材に含まれる栄養素】
  • 全粒粉パン……糖質をエネルギーにかえるために欠かせないビタミンB1を通常の白いパンより多く含む
  • スライスチーズ……カルシウムやビタミンAの補給もできるタンパク源
  • 海苔……不足しがちな食物繊維を手軽に補給
  • しらす……カルシウムの吸収を助けるビタミンDも多く含む
  • ごま……血中コレステロールの上昇をおさえる不飽和脂肪酸を多く含む
■ 栄養士・幼児食インストラクター 笠井奈津子さん 連載記事一覧
第1回:子どもが食べやすく、親の準備もしやすい。

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