子育て情報『いまの時代、「絵本の読み聞かせ」にこだわらなくてもいいんです。』

いまの時代、「絵本の読み聞かせ」にこだわらなくてもいいんです。

目次

・【やらなくてもいいこと4】好き嫌いをなくさなくていい
・【やらなくてもいいこと5】読み聞かせしなくていい
・【やらなくてもいいこと6】子どもの問題に介入しなくていい
いまの時代、「絵本の読み聞かせ」にこだわらなくてもいいんです。

過去には考えられなかったほどの大量の情報に触れる現代社会において、さまざまな教育情報に触れるうち、たくさんの「こうしなければならない」「こうしては駄目」という思い込みを抱いている人も少なくないようです。そこで、気鋭の教育ジャーナリスト・おおたとしまささんに、子ども教育において「やらなくてもいいこと」を、あえて逆説的に挙げてもらいました。短期連載第2回目の「やらなくてもいいこと」は、「好き嫌いをなくさなくていい」「読み聞かせしなくていい」「子どもの問題に介入しなくていい」の3つです。

構成/岩川悟取材・文/清家茂樹写真/玉井美世子(インタビューカットのみ)

【やらなくてもいいこと4】好き嫌いをなくさなくていい

小学校での給食の時間、苦手な食べ物をなかなか食べられなくて苦しんだ経験がある人は多いでしょう。もちろん、健康な体をしっかりつくるためには、好き嫌いなくなんでも食べられることが大切です。ただ、小学校で子どもたちに給食を全部食べさせようとしたのは、「なんでも受け入れられなければいけない」とか「苦手なものも我慢できないといけない」といった、精神修業的な意味合いがあったように思います。そもそも、健康な体をつくるために必要な栄養を取ろうと思えば、無理やり苦手な食べ物から取らなくても、別の食べ物からだっていくらでも取ることができますよね。


たしかに、好き嫌いなくなんでも食べられるのはとてもいいことです。でも、本当に苦手なものを無理やり食べさせるようなことをする必要はないはず。というのも、そういうことを繰り返せば、子どもにとって食事の時間が楽しいものではなく、つらいものになりかねないからです。

その子が、食事に対して苦い思いを持ったまま成長したとしたらどうなるでしょう?家族団らんの場の中心は食卓ですよね。でも、その子は、大人になって家庭を持っても、家族と食卓を囲む時間を楽しいと感じられない……。そんな家庭では、どこでどう家族との絆を深めるというのでしょうか。無理をして苦手な食べ物を食べることなんかよりも、「家族との食事の時間は幸せだ」と思えることのほうが、その子の人生にとってはよほど重要であるはずです。

おおたとしまさ様インタビュー_子育てでやらなくていい12のこと202

【やらなくてもいいこと5】読み聞かせしなくていい

絵本や本の読み聞かせについては、教育界においていまもむかしもとても重要なものだとされています。
たしかに、幼少期の読み聞かせは、子どもの世界を大きく広げる可能性が高い、親子でできるおすすめのアクティビティです。

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