夫婦の会話から子どもは〇〇〇を学ぶ。賢い子に育てるための“会話術”
すると、自分の意見を通そうとして感情的に相手を非難したり、意見を押しつける一方的な行いをしたりするのです」と述べています。正しいケンカの仕方とは、感情をぶつけ合ったとしても、相手の言い分を受け入れる努力をし、お互いに歩み寄って答えを出そうとすること。
お父さんとお母さんがケンカをしているのは、お互いに分かり合いたいと思っているから。自分の気持ちを正直に相手に伝えるのはいいことで、たとえ反発し合ったとしても、相手を受け入れたり歩み寄ったりすることでより良い関係に発展することができるーー。夫婦ゲンカを仲直りの段階まで見せることで、子どもはそのことに気づかされます。
実践!ありがちな夫婦のマイナス会話をプラスに変える
最後に、普段無意識にしてしまっている夫婦の会話のNG例をご紹介。ちょっと気をつけるだけで、夫婦の会話は劇的に変わりますよ。
「あなたは○○!」と相手を攻撃しない
■NG会話
妻「○○が△△でね」
夫「(上の空)ふ~ん」
妻「ちょっと、ちゃんと聞いてるの!?」
夫「……聞いてるよ」
妻「あなたっていつもそう!」
どちらか一方が話しているのに、もう一方は上の空……。
子どものことなど深刻な相談事であっても、これではケンカになって話が進みません。
■OK会話
妻「○○が△△でね」
夫「(上の空)ふ~ん」
妻「私はあなたに相談に乗ってほしいと思って話してるのに、真剣に聞いてくれないと悲しくなっちゃうな」
東京医科大学付属女性生涯健康センターの小菅二三恵さんによると、相手を攻撃するのではなく、“自分が相手の態度をどう思ったか”を伝えるのが大事とのこと。その様子を見た子どもも、「私」を主語にした言い方をするようになり、お友だちとのトラブルでも、相手を責めずに自分の気持ちを伝えられるようになるといいます。
夫婦の意見の相違は、子どもが多様な価値観を学ぶチャンス!
■NG会話
妻「私は○○したいんだけど」
夫「△△のほうがよくない?」
妻「えー、△△なんてちっともいいと思わない!」
夫「……もういいよ。勝手にすれば」
意見がぶつかり合ったとき、どちらも自分の意見を曲げないどころか、相手の意見を否定してしまうのはよくありませんね。
■OK会話
妻「私は○○したいんだけど」
夫「△△のほうがよくない?」
妻「なるほどね、あなたは△△がいいと思ってるんだね。じゃあお互いの意見を取り入れて、●●っていう手もあるね」