子育て情報『自己肯定感を高める「甘えさせ」と子どもを壊す「甘やかし」。決定的な違い、教えます』

自己肯定感を高める「甘えさせ」と子どもを壊す「甘やかし」。決定的な違い、教えます

目次

・「甘やかし」と「甘えさせ」を間違えることのリスク
・「甘やかし」と「甘えさせ」の違い
・子どもを伸ばす「甘えさせ」3つ
自己肯定感を高める「甘えさせ」と子どもを壊す「甘やかし」。決定的な違い、教えます

子どもを十分に「甘えさせる」ことは、育児をするうえで重要だと言われていますよね。

しかし、子どもを「甘えさせる」のと「甘やかす」のでは、大きく意味が異なります。「甘やかす」ほうに偏ってしまうと、子どもの成長に悪影響を及ぼす可能性もあるのです。

今回は、子どもに対する「甘やかし」と「甘えさせ」の違いについて紹介しましょう。

「甘やかし」と「甘えさせ」を間違えることのリスク

子どもを甘やかすことで、「親からの愛情で満たされてほしい」「自己肯定感を高めてほしい」と考える人は珍しくないでしょう。「子どもをかわいがるゆえに、ついつい甘やかしてしまう」という人もいるかもしれません。しかし、「甘やかし」と「甘えさせ」は意味が違い、子どもに与える影響にも差があります。


発達心理学・幼児教育の専門家である東京学芸大学の岩立京子先生によると、子どもを「甘えさせる」ことによって、親子の愛着形成や子どもの自立心が芽生えるきっかけとなり、やがて子どもが家族以外の人との信頼関係を築くことにもつながるそう。

一方で、「甘やかしてしまう」と、子どもは自分の要求は何でも応えてもらえると認識してしまい、わがままになってしまいます。いつまでもパパ・ママを頼り、精神的にも社会的にも自立できなくなってしまう恐れも。

甘やかされた子ども02


「甘やかし」と「甘えさせ」の違い

では、実際のところ「甘やかし」と「甘えさせ」は、何が違うのでしょうか?

「自己肯定感を高めることの大切さ」を広める活動をしている、一般社団法人日本セルフエスティーム普及協会によると、「甘やかし」は、大人の都合で子どもに何かを促したり、言うことを聞かせようとしたりすることだそう。「心配だから」「どうせできないだろう」と子どものやることなすことすべてに手を出す、過保護や過干渉と言われるような行動も含まれます。

対して「甘えさせ」は、あくまでも子どもが主体となって、子どものペースが守られている状態で、どうしてもできない場合に親がサポートしてあげることだそう。たとえば、「お友だちのおもちゃを貸してほしいと思っているものの、恥ずかしくてうまく言えないときに、親が先回りしてお友だちにおもちゃを貸してもらえるよう頼むのではなく、子どもと一緒に『貸して』とお願いする」といった状態です。同協会によると、親や祖父母にしっかりと甘えさせてもらった子どもは、自己肯定感が高まったり、失敗してもまた頑張ろうと思えたりするそうです。

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