子育て情報『「すごい」「えらい」より効果的! 褒めず・怒らずに子どもを自立させるアドラー式子育てとは』

「すごい」「えらい」より効果的! 褒めず・怒らずに子どもを自立させるアドラー式子育てとは

目次

・アドラー式子育てとは?
・褒めず、怒らず、やる気を引き出す方法
・10歳になるまでに実践しよう
「すごい」「えらい」より効果的!褒めず・怒らずに子どもを自立させるアドラー式子育てとは

「毎日、感情的に子どもを怒ってばかりで嫌になる」
「子どもを褒めてあげたいのに、どこを褒めればいいかわからない」

子育てをしていると、子どもの褒め方や叱り方についての悩みは尽きないですよね。そうであれば、思い切って褒めるのも怒るのもやめてみてはいかがでしょうか。……というのも、今、褒めない・怒らない「アドラー式子育て」が注目されているのです。いったいどのような子育て法なのか、ご紹介しましょう。

アドラー式子育てとは?

アドラー式子育てとは、フロイト、ユングに並ぶ心理学の3大巨匠とされる、アルフレッド・アドラーの心理学を取り入れた子育てのことです。ベースとなっているアドラー心理学は、その思想を解き明かした書籍『嫌われる勇気』(ダイヤモンド社)がベストセラーとなったことがきっかけで、今では多くの人に知られています。

アドラー心理学において、特に大事にされているのが「共同体感覚」というもの。共同体感覚とは、一言でいうと、「一人ひとりが自分らしくいられ、お互いに協力し合える関係を周囲の人たちと築けている状態」のこと。
メンタルコーチの平本相武氏は、「人が人を支配しないヨコの関係」と説明しています。

この感覚を高めるには、自分が自分のことを好きになり(自己受容)、他者のことを仲間と認め(他者信頼)、人の役に立っていると実感する(他者貢献)という3つの条件を満たすことが必要です。また、これらの条件は「人間の幸せの条件」ともされています。

子どもの共同体感覚を高め、最終的に「自立」させることがアドラー式子育ての目標です。アドラー心理学に詳しい株式会社子育て支援代表取締役の熊野英一氏の著書『育自の教科書〜父母が学べば、子どもは伸びる〜』(アルテ)では、自立の意味を下記のように定義づけています。


<自立とは>
1. 保護者(通常は親)の保護から精神的に独立して
2. 自分のことを信頼しながら
3. 社会(他者)との適切で建設的な関係を構築して生きていくこと

(引用元:日経DUAL|アドラー心理学入門周りを「勇気づけ」できる人になる)

この定義からわかるように、アドラー式子育てにおける自立は、単に独り立ちすることではありません。独り立ちしたうえで、社会と調和して暮らすことを目指すのです。

アドラー心理学と子ども02


褒めず、怒らず、やる気を引き出す方法

では、こうした目標に向かって、具体的に何をすればよいのでしょうか。

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