クラス替えに担任変更。環境の変化が心配――大丈夫。子どもの適応力を信じましょう!
新たな学年に向けて1年間のまとめをする時期になりました。いよいよこの1年が終わりますね。お子さんにとってどんな年だったでしょうか?
1年を振り返っていただく前に、皆さんにひとつ質問があります。「子どもと大人の違い」とは何だと思いますか?
答えは「発達途上か、そうでないか」です。子どもの特徴は、“心身ともに発育・発達していく存在である”ということ。どんなに病気や障害があっても、「その子なりに」「その子らしく」成長しているのです。
大人はどうしても、周りと比べたり平均値を気にしたりして、「自分の子どもに足りないこと」を探しがちです。しかし大切なのは、子どもがどれだけ成長したかをしっかりとらえてあげること。「いつまでも逆上がりができない」「九九も間違えるし」と“できないこと探し”をするのではなく、昨年と比べて“できるようになったこと探し”をしてみませんか?親子で話し合ってみれば、きっと親が気付かなかったこともたくさん出てくると思います。それを「すごいね!」と褒めてあげてください。
子どもは意外と「乗り越える力」を持っている
1年を振り返ると子どもの成長を嬉しく感じる反面、環境の変わり目となるこの時期は、親御さんにとって特に心配事が多いものですよね。進級前だからこそ不安になりやすいことについて、いくつかアドバイスをさせていただきます。
【親御さんからの質問 1】
子ども以上に、親である自分のほうが新しいクラスへの不安を感じています。毎年クラス替えがあり担任も変わるので、「次はどんな先生になるのだろう」と気になるし、「〇〇先生にまた担任になってほしいよね」とか「若い先生はちょっとね~」などと子どもの前で言ってしまうことも。
「いいクラス・先生でありますように」と祈る気持ちでいるのですが、子どもにもこの不安が伝わるのは、やっぱり良くないでしょうか?
1年は早いもので、やっとクラスの友だちや担任の先生に慣れたと思ったら、もう新学期がやって来ます。今度は誰と一緒のクラスになるのか、どんな先生が担任になるのか、それは気になりますね。
学校では多くの場合、校長先生やそれまで担任だった先生たちが集まってクラス編成会議を開き、新たな担任を誰にするか決めたり、子どもたちのクラス分けを行なったりします。子ども全員をトータルに見てできるだけ偏りがないように決めますので、今まで親しかった子同士が離れてしまうこともあるかもしれません。