子育て情報『完璧な子育てを目指さなくていい。親はもっとわがままに“自分の幸せ”を追求しよう』

完璧な子育てを目指さなくていい。親はもっとわがままに“自分の幸せ”を追求しよう

という大事なメッセージを伝えられません。

極端にいえば、離婚したとしてもなんの問題もないということです。たとえ離婚をしてでも「俺は幸せになるぞ!」「わたしは幸せになるぞ!」と、幸せを追求する姿勢、強い生命力を親が示すことのほうがよほど大事なことだからです。

完璧な子育てをする完璧な親になどなる必要はありませんし、なれるはずもありません。そんなことを考えるより、もっと自分の願望に素直に従って、親自身が幸せになり、子どもに「僕も幸せになっていいんだ」「わたしも幸せになっていいんだ」と思わせてあげる。それが子育てにおいてもっとも大切なことです。

諸富祥彦先生インタビュー_完璧な親になる必要はない04


『孤独の達人 自己を深める心理学』
諸富祥彦 著/PHP研究所(2018)
諸富祥彦先生著書


■ 諸富祥彦ホームページ

■ 明治大学文学部教授・諸富祥彦先生 インタビュー記事一覧
第1回:“手がかからない子”ほど要注意!「いい子症候群」が怖い理由と、その防止法
第2回:「過干渉」育児が招く悲しい結果。“見守るだけでは物足りない”親が危険なワケ
第3回:「スマホ依存の親」と「衝動がコントロールできない子ども」の意外な関係
第4回:完璧な子育てを目指さなくていい。親はもっとわがままに“自分の幸せ”を追求しよう

【プロフィール】
諸富祥彦(もろとみ・よしひこ)
1963年5月4日生まれ、福岡県出身。心理学者。明治大学文学部教授。「時代の精神(ニヒリズム)と闘うカウンセラー」「現場教師の作戦参謀」を自称する。1986年、筑波大学人間学類卒業。1992年、同大学院博士課程修了。
英国イーストアングリア大学、米国トランスパーソナル心理学研究所客員研究員、千葉大学教育学部講師、同大学教育学部助教授を経て、2006年より明治大学文学部教授。日本トランスパーソナル学会会長、日本カウンセリング学会認定カウンセラー会理事、日本生徒指導学会理事、教師を支える会代表等の肩書も持つ。専門は人間性心理学、トランスパーソナル心理学。孤独、むなしさ、生きる意味などをキーワードに、現代人の新たな生き方を提示している。スクールカウンセラーとしての活動歴も長く、学校カウンセリングや生徒指導の専門家でもある。『男の子の育て方』『女の子の育て方』『一人っ子の育て方』(いずれもWAVE出版)、『子育ての教科書』(幻冬舎)、『「本当の大人」になるための心理学 心理療法家が説く心の成熟』(集英社)

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