ジョブズの子育てはローテク主義! 「子どものデジタル使用、どうすれば?」先駆者の答え
に触れてしまう可能性は大いにありますし、「ネットいじめ」も深刻な問題です。スマートフォンなどを長時間使用し続けることが、子どもの心身の健康にいいはずがありませんよね。
子どもとデジタルとのほどよい距離感
とはいえ、子どもたちからデジタル機器を完全に遠ざけることは難しいはず。そこで、ITの先駆者や専門家からのヒントをもとに、子どもとデジタル機器との距離感を良好に保つ方法を3つまとめました。
■方法1:年齢に応じて使用時間を制限する
10歳、13歳の子どもには平日夜30分だけデジタル機器の使用を許し、5歳の子どもには平日の使用を禁じていたアウトキャスト・エージェンシーCEOのアレックス・コンスタンティノープル氏のように、子どもの年齢に応じ、デジタル機器の使用時間を制限してみるのはいかがでしょう。
世界保健機関(WHO)は、スクリーンタイム(※テレビやビデオの視聴、スマートフォンの操作、コンピューターゲームをプレイする時間)について、0~1歳児には推奨しないこと、2~4歳は1時間以内にとどめ、その時間は短いほど良いことなどを盛り込んだガイドラインを、2019年4月に提示しています。
また、前述のように子どもはスマートフォン中毒のリスクが高く、目の機能の育成の観点からも長時間使用は推奨されません。5歳以上の子どもについても、「スクリーンタイムはなるべく短く」を常に心がけるとよいでしょう。
■方法2:内容に応じて制限を変える
アイライクの創業者でフェイスブックなどの元アドバイザーであるアリ・パートヴィ氏は、デジタル機器によって「消費される時間」と、デジタル機器上で「創造する時間」は区別すべきだと説きます。YouTubeを見たりゲームしたりするのは単なる「消費」だとして厳しく制限する一方、コンピューター・アートやプログラミングなどは「創造」にあたるので、制限する必要はないといっているのです。
そんなパートヴィ氏にならい、子どもがスマートフォンやタブレットを使いたがったときは、YouTubeを見せるのではなくて、プログラミングを体験させてはどうでしょうか?折しも、子どもがプログラミングを学べる講座やアプリ、ツールがどんどん登場しています。たとえば、未就学児でも楽しめる「Viscuit」や、文部科学省が提供する「プログラミン」などはその一例です。
デジタル機器を使う時間が、ただの「消費」