子育て情報『子どもを「算数嫌い」にしない大原則。幼児期からできる“算数好きの基礎”の築き方』

子どもを「算数嫌い」にしない大原則。幼児期からできる“算数好きの基礎”の築き方

目次

・算数が持つ「積み上げ型」という特徴に注意
・子どもの興味関心と算数を関連づける
・先取り学習をさせるにも子どもの特徴に要注目
子どもを「算数嫌い」にしない大原則。幼児期からできる“算数好きの基礎”の築き方

「理系離れ」という言葉が生まれて久しいいまも、「算数が嫌い」「算数が苦手」という子どもはたくさんいます。「好きなことや得意なことを伸ばせばいい」という考え方もありますが、子どもの将来の可能性を狭めないためにも、苦手教科をつくりたくはありません。では、どうすれば子どもたちは算数に親しむことができるのでしょうか?算数に特化した学習塾「RISU」の代表である、今木智隆先生にアドバイスをしてもらいました。

構成/岩川悟取材・文/清家茂樹写真/石塚雅人(インタビューカットのみ)

算数が持つ「積み上げ型」という特徴に注意

低学年の頃には多くの子どもが算数に苦手意識を持っていないのに、学年が上がるにつれて「算数が嫌い」「算数が苦手」という子が増えていきます。これには、算数という教科が持つ「積み上げ型」という特性が影響しています。歴史という教科の場合なら、試験範囲が近代であれば、古代のことはなにも知らなくても近代のことだけを暗記してしまえば高得点を取ることができます。

でも、算数にはその手法が通用しません。
足し算、引き算、掛け算、割り算のすべてを理解しておかないと、それらのすべてが含まれる四則混合計算の問題では絶対に正解にたどり着けませんよね。ゲームにたとえていうなら、RPGのようなもの。味方のメンバーに勇者と戦士がいれば序盤の敵なら倒せるとしても、強いボスに勝つには、勇者と戦士に加えて魔法使いも必要というイメージです。

ゲームのメンバーに魔法使いがいない状態のように、どこかで重要な要素が抜け落ちたまま先に進んでしまうと、学年が上がるにつれて理解できないことが増え、「算数が嫌い」「算数が苦手」という子どもが増えていくのです。

ですから、どこかのタイミングで大きく算数の成績が下がるというようなことがあれば、その単元に含まれる要素をさかのぼり、その要所を復習する必要があります。「時計」の単元でつまずいたのなら、時計の単元の内容だけでなく、それ以前に習った足し算や引き算の要所を理解していない可能性もあるのです。

今木智隆先生インタビュー_算数を好きにさせる方法02


子どもの興味関心と算数を関連づける

もちろん、小学生になる以前の幼いときから、子どもが算数に親しめるようにさせることも大切なことでしょう。ただ、やり方には注意が必要です。
近所の同い年の子どもが50まで数を数えられるからと親が勝手に焦って、「じゃ、50まで数えてみようか」

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