子どもが甘えん坊すぎて困るなら、親はシンプルにコレをすればいい【てぃ先生インタビューpart2】
「うちの子はとにかく『甘えん坊』で……」と、甘えん坊であることはよくないというイメージをもっている人も多いかもしれません。ところが、カリスマ保育士として各種のメディアでも活躍するてぃ先生によれば、甘え行動は子どもの成長にとって非常に重要なものだそう。子どもの甘え行動がもつ意味、甘えん坊の子どもに対する接し方について教えてもらいました。
構成/岩川悟取材・文/清家茂樹
子どもは親に甘えて「基地」の安全を確かめる
子どもの甘え行動は、例えて言うと、「『基地』の安全を確かめる」行動で、お父さんやお母さん、保育園の先生が「基地」にあたります。子どもは、その基地が安全だと確かめたうえでいろいろな冒険をする。やったことがないこと、やったことはあるけどうまくいくかどうかわからないことなどにチャレンジします。
もちろん、そうするなかで失敗することもある。やりたいことがうまくいかなかった、保育園で友だちとトラブルになったなど、子どもにはさまざまな失敗があります。
そのとき、戻ってこられる安全な基地が必要なのです。
そして、基地でお父さんやお母さんに十分に甘えられれば、「やっぱりここは安全だ」と感じられます。そうして、しっかりと充電をしてまた冒険に出かけていくことができるというわけです。
でも、その基地で親が十分に甘えさせてくれないとなると、再び冒険に出かけられず、基地から離れられなくなります。子どもからすれば、大事な基地が安全ではないのに、外に出かけているような場合ではありません。そのため、基地の安全を確かめるために、子どもは甘え行動を延々と続けるということになるのです。
そこでどうすればいいのかというと、子どもが甘えてきたときには十分に甘えさせればいい。ただそれだけのことです。
「大丈夫だよ」「あなたのことが大好きだよ」「いつでも応援しているよ」といった言動を見せてしっかりと甘えさせておけば、子どもの甘え行動はおのずと解決する問題です。
もちろん、年齢など関係ありません。「子どもが小学生になっても甘えてきて……」と心配している人もいるかもしれませんが、それは、子どもが必要としている甘えをしっかりとさせていないだけなのです。
「子ども発信」かどうかで、「甘やかす」「甘えさせる」を判断
子どもは、必要だと感じているから甘えます。そう考えると、親が頭を悩ませる問題のひとつも簡単に解決できます。